2022年6月14日
世界的金利上昇と株安でリスクオフ! 「6月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は先週の米CPI(消費者物価指数)の結果からFRBの引き締め加速に繋がり金利が上昇し、株価が大きく下落。
ダウ平均は一時1000ドル超の下落となり、マーケットはリスクオフに傾いています。
金利上昇や株価下落は米国だけではなく、欧州や英国、アジア圏、オセアニアなど世界的な株価下落に繋がっています。
本日も金利と株価を中心に、リスクオフがマーケットの中心となるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
スタグフレーション・リセッション
先週の米CPI(消費者物価指数)が予想を大幅に上回ったことでFRBが引き締めを加速させるとの観測から米金利が上昇、世界的にも金利が上昇し世界的な株価下落に繋がっています。
過度な引き締めにより景気が後退しリセッションや、物価上昇と景気後退が同時に起こるスタグフレーションが懸念されています。
株価下落はリスクオフに繋がり円買い・ドル買いが進んでいます。
この流れが本日も続くのか注目です。
円安
黒田日銀総裁の発言と世界的株価下落によるリスクオフから円が買われていますが、基本の円安トレンドに変わりはありません。
ただ、今まで円安が大きく進んできているだけに調整下落の幅も大きいのではないかと注目しています。
リスクオフが後退すると再度円安が進むと思うので、リスクオフに注目です。
最近のリスクオフは株価下落が注目されているので、VIX指数の上昇に注目しておきたいと思います。
2)経済指標
英雇用統計
昨日のGDPで英国の経済が予想以上に悪化していることがわかりました。
景気低迷で雇用状況も悪化しているのではないかとの懸念が出てきています。
また、雇用統計で注目したいのは、雇用状況よりも平均賃金です。
平均賃金が予想以上の結果となると、人件費の高騰から物価高に繋がり、景気後退懸念に繋がるのではないかと注目しています。
雇用が悪化しているにもかかわらず平均賃金が上昇しているというのは最悪の状況ではないかと注目しています。
平均賃金の結果に対して、マーケットがどのような判断を下すのか、結果と値動きに注目です。
ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感指数
世界的金利上昇で株価下落しています。
欧州でもECBの引き締め政策を進め、金利が上昇し、景気後退が懸念されています。
今後の景況感を示す指数であるZEW景況感指数が悪化していると、今後の景気後退がより懸念される状況となり、ユーロが大きく売られるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月14日(火曜日)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
18:00 EUR ドイツZEW景況感指数
18:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
6月15日(水曜日)
02:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数