2022年11月29日
中国リスクは後退するのか? ドイツ物価に注目! 「11月29日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は中国のゼロコロナ政策に対する抗議の暴動が報じられ、マーケットはリスクオフが進み円買いが大きく進みました。
中国経済の混乱が懸念され、原油価格は下落し、資源国通貨は売りが進みました。
NY市場後半はFRB要人のタカ派発言などからドル買いが進む場面もありました。
本日はドイツの物価指標が発表され、ユーロが大きく動くのではないかと思っています。
また、中国リスクにも注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ドイツHICP(消費者物価指数)
ECBは物価抑制のために大幅利上げを進めています。
予想以上の物価が出てくると、さらに大幅利上げを進めるのではないかとの観測に繋がります。
今回は速報値なので予想と結果が乖離する可能性が高く、ユーロに大きく影響する可能性が高いので注目です。
ドイツは報酬の中でも最大の経済圏なので、ドイツの物価がどこまで上昇しているのか注目です。
カナダGDP
原油価格が低下してカナダドルが上値が重い状況になっています。
本日発表のGDPが予想を大きく下回るようであればカナダドル売りが加速するのではないかと思います。
逆に予想を少し上回るくらいでは上値が重いままではないかと思います。
2)要人発言
FRB
物価高もピークアウトし、FOMCメンバーの中でもタカ派とハト派が分かれてきています。
発言内容からハト派が優勢なのか、タカ派が優勢なのか見極めたいと思います。
特にパウエルFRB議長の発言には注目したいと思います。
発言内容では12月はじめ今後の利上げペースと、ターミナルレート(利上げの終了水準)がどこになるのかです。
利上げペースが後退してもターミナルレート(利上げの終了水準)が進むようであれば米金利は上昇しドル買いに繋がる可能性があります。
発言内容と併せて米金利とドルの値動きにも注目しておきたいと思います。
ECB
フランス・ドイツ・ユーロ圏のHICP(消費者物価指数)速報値が発表されるので、物価指標の結果を受けてECB要人がどのような発言をするのか注目です。
欧州は米国と違い、経済に不安があるので米国ほどのハイペースで利上げが難しいのではないかと思われます。
どのくらいのペースで利上げを進めるのか、発言内容に注目です。
BOE
英国の物価高は前年比2桁で43年ぶりのあ高水準を記録しています。
物価を抑える為に引き締めを進めると思われます。
どの程度の利上げ幅になるのか発言内容に注目です。
また、スナク政権の財政再建政策を盛り込んだ中期経済計画は緊縮財政となっており、英経済は冷え込むのではないかと予想されています。
緊縮財政による英経済の影響が、英中銀の政策判断に影響するのかにも注目しておきたいと思います。
3)リスク要因
中国ゼロコロナ暴動
中国ではゼロコロナ政策により強いロックダウンなどを実施してきました。
ただ、ゼロコロナ政策に反対し講義の暴動が起きています。
このことで中国経済は混乱するとしてマーケットはリスクオフが進んでいます。
ここから暴動が大きくなって、第二の天安門事件になるのではないかなど噂が出てきています。
中国政府がどのような対応をとるのか?
暴動が大きくなるのか?
ゼロコロナ政策を解除するのか?
中国の動きに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
11月29日(火曜日)
17:00 CHF スイスGDP
17:10 EUR デギントスECB副総裁発言
19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)
21:35 GBP マンBOE外部理事発言
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 CAD カナダGDP
11月30日(水曜日)
00:00 USD 米消費者信頼感指数
00:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI