2019年5月7日
中国株・RBA政策金利・トルコ再選挙など波乱予感の連休明け相場! ~5月7日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はトランプ大統領のツイートで、クロス円は大幅下落からスタートしました。 一時はフラッシュクラッシュになるのではないかと思うほどの下落もありましたが、トランプ大統領の交渉術の一つではないかとの思いと、ドル円の110円前半に並んだ買い注文で、何とか下げ止まりました。
また、夜中にはトルコ・イスタンブール選挙はやり直しとの報道で、トルコリラは大きく下落しています。 連休最後に一気にリスクオフとなったマーケットを、連休明けの日本はどのように消化していくか気になります。
目次
◎本日の注目点
1)10連休明け相場
10連休中に英国では統一地方選で与党が惨敗、北朝鮮は短距離ミサイルを発射、トランプ大統領はツイートで対中追加関税を発表、その他にも米雇用統計や米企業決算発表などありました。 特に対中関税は影響が大きく、世界的に株価は下落しました。 米株や日経先物はだいぶ戻してきています。 ただ、中国上海総合は大幅下落、3年ぶりの下げ幅となっています。 中国株では、サーキットブレーカーが多発したとの情報もあります。
本日、連休明けで最も気になるのが、東京市場の株価です。 日経先物は先週末まで250円高と上昇していたところから、昨日一時250円安まで下落、最終的に125円安というレベルまで戻してきています。 本日の寄り付きは下窓開けてスタートしそうですが、その後下げ続けるのか!? それとも上昇するのか!? また、追加で対中追加関税関連のヘッドラインが出てこないか注目しています。
2)オーストラリア政策金利
本日はRBA、オーストラリア政策金利が発表されます。 予想は、据え置きと利下げで別れています。
オーストラリアは住宅バブルの崩壊や、中国経済の後退などで、オーストラリア経済も伸び悩んでいます。 前回の金融政策会合でも、利下げについて言及はありませんでしたが、マーケットは利下げを織り込んできています。 そのため、オージードルは下落しています。 また、昨日の対中追加関税の影響で、さらにオージードルは下落しています。
本日の政策金利が据え置きだった場合、声明文にもよりますが、巻き戻しのオージードル買いが起こる可能性があります。 逆に利下げだった場合、もう一段のオージードル売りが起こるのではないかと思っています。 意見(予想)が分かれているために、どちらの結果が出ても大きく動くと思います。 要注意です。
3)トルコリラ
早朝にヘッドラインでトルコ・イスタンブール選挙のやり直しが報道されました。 報道後にトルコリラは大きく下落しています。 エルドアン大統領の独裁が目立つトルコ政治ですが、トルコ中銀(TCMB)への利下げ圧力だけではなく、とうとう負けた選挙のやり直しまで……… ここまでやるかという思いです。
やり直しが決まったということで、材料出尽くしだとは思いますが、何か出てくれば下値模索の展開になりそうな気がしています。 ヘッドラインには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月7日(火曜日)
10:30 AUD 貿易収支・小売売上高
12:00 AUD 予想インフレ率
13:30 AUD RBA政策金利発表・声明文発表
15:45 EUR フランス貿易収支
16:30 GBP ハリファックス住宅価格指数
17:00 GBP カンリフBOE副総裁発言
20:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
23:00 CAD Ivey PMI
5月8日(水曜日)
00:35 USD クウォールズFRB副議長発言
01:30 GBP ホールデンBOE外部理事発言
08:50 JPY 金融政策決定会合議事録(3月15日分)
11:00 NZD RBNZ政策金利発表・声明文発表
12:00 NZD RBNZ記者会見