2023年4月13日
予想を下回るCPI(消費者物価指数)で要人発言に変化が出るのか!? 「4月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米CPI(消費者物価指数)の結果が発表され、市場予想を下回る結果からドル売りが進みました。
FOMC議事要旨もハト派な内容からドル売りは継続しています。
本日はCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、要人発言に変化があるのかにも注目していきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計
利上げの効果を確認するためとして、RBAは利上げサイクルを停止しています。
利上げにより景気後退、雇用が悪化していた場合はこのまま利上げ終了となり豪ドル売りが進むのではないかと注目しています。
特に注目しておきたいのが、労働参加率に注目です。
労働参加率が低下しているうえに、失業率が悪化していた場合は大きく豪ドルが売られるのではないかと思います。
米PPI(生産者物価指数)
インフレが今後も鈍化していくのかPPI(生産者物価指数)に注目しています。
PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、前回値よりも低下していた場合は、仕入れ価格が低下して商品価格の低下に繋がり、物価低下に繋がるのではないかと注目しています。
2)要人発言
FRB
先週のISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数、雇用統計の結果を受けて5月FOMCの利上げ確率が7割を超えています。
昨日はCPI(消費者物価指数)の結果が発表され市場予想を下回ったことから、結果を受けてどのように考えているのか発言内容に注目です。
また、金融不安による銀行規制と規制による引き締め効果についてどのように考えているのか要人発言に注目です。
ECB
欧州の物価指標は高止まりしている状況です。
ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの水準になるのか、発言に注目です。
また、ドイツ銀行や南欧の銀行はもともと問題を抱えていたので、金融不安が根強く残っていないかにも注意しておきたいと思います。
BOE
英国の物価は高いまま10%台を維持しています。
5月以降の追加利上げがあるのか、ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの水準になるのか発言に注目です。
また、英国がTPP(環太平洋経済連携協定)に参加することが決まり、景気や経済や金融政策に影響するのかにも注目です。
日銀
9日(日曜日)に植田氏が日銀の新総裁に就任し、新体制の日銀の金融政策に注目が集まっています。
植田日銀総裁は緩和政策の継続を発言していましたが、春闘の内容などを見ると賃金が上昇してきており政策変更があるのではないかと噂されています。
特にYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や撤廃は早期に実施されるのではないかと注目されています。
政策変更、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や撤廃について、植田日銀総裁の発言に注目です
◎本日のイベントスケジュール
4月13日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
15:00 GBP 英GDP
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・失業保険申請件数
22:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:00 CAD マックレムBOC総裁発言
4月14日(金曜日)
02:00 USD 米30年債入札