2021年8月11日
今週のメインイベント米CPI(消費者物価指数)発表! 「8月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米上院議会で60兆円規模のインフラ投資法案が可決。
下院議会での採決が残っているものの、上院通過を好感して株価は上昇、米金利や米ドルも上昇しています。
欧州ではドイツやユーロ圏の景況感が予想を下回ったことで、ユーロは軟調に推移しました。
マーケット全体としてはリスクオン、資源国通貨は買われ、円やフランが売られる展開となっています。
本日はこの流れを継続できるか、薄商いの中で方向感が出てくるのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)米CPI(消費者物価指数)
予想:(前年比+5.3%)
今週のメインイベント(メイン指標)ではないかと注目していて、指標結果で金利が上昇するのか、下落するのかに注目しています。
最近の原油価格は70ドル前後で落ち着いたことから、物価上昇が予想を下回る可能性が噂されています。
予想を下回ると、FRBが言っていた「物価上昇は一時的」ということの証明になり、テーパリング期待は後退し金利は低下、米ドル売りに繋がるのではないかと思われます。
逆に物価が予想を上回る結果が出てくると、FRBによる早期テーパリング期待が高まり、金利上昇、ドルが買われるのではないかと思われます。
先日の雇用統計が予想を上回り、本日のCPI(消費者物価指数)が予想を上回ると、8月末のジャクソンホール・シンポジウムでテーパリングについて示唆するのではないかとの期待が高まっています。
本日のCPI(消費者物価指数)の結果と金利動向に注目しておきたいと思います。
2)米ドル
昨日の上院議会で60兆円規模のインフラ投資法案が可決されたことで、株価は上昇、国債発行額が増加するとの見込みから金利は上昇しています。
金利上昇から米ドルも上昇しており、ドルの強さの指針であるドルインデックスは7月高値を超えました。
次は今年の高値、3月末の高値を超えることができるのか、高値を超えてドル上昇トレンドに転換できるのか注目しています。
3)リスク要因
マーケットは閑散相場で取引量が低下しています。
取引量が少ないときはリスク要因が大きな値動きに繋がるので、リスク要因には要注目です。
・米中リスク
・米国債務上限
・中東リスク
・リラ安リスク
・コロナ感染者数の増加による規制
リスク要因に関するヘッドライン、株価指数、VIX指数などに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月11日(水曜日)
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
23:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
8月12日(木曜日)
01:00 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD 米月次連邦財政収支
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