2023年5月25日
債務上限問題に注目! 「5月25日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBNZ理事会で市場予想通り0.25%利上げを発表しました。
注目されていた声明文は金利据え置きも議
FOMC議事要旨では「銀行セクターでのストレスが経済に与える影響について高
追加利上げの可能性も残る結果となっています。
本日、早朝には米格付け会社フィッチが米国債「AAA」格付けについて、格下げの可能性について示唆したことで一時ドル円が急落しました。
そろそろ債務上限問題に敏感に反応するようになってきています。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
注目しているリスク要因は米債務上限問題と銀行信用不安の2点です。
債務上限問題に関しては、政府の資金が6月1日にも枯渇してしまう可能性をイエレン財務長官が言及しています。
このまま政府の借金の上限額である債務上限を引き上げなければ政府資金は枯渇し、債権の償還・利払いが出来なくなりデフォルトとなってしまいます。
また、一部の政府機関が閉鎖となり米国経済に大きく影響が出てしまいます。
そのため、5月中に債務上限引き上げに関する法案について合意出来るのかに注目が集まっています。
22日(日本時間23日6時)にバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で協議され合意に前向きな発言が出てきましたが、その後6月1日までには合意出来る、デフォルトはしないなどの発言は出てきますが、協議については特に進展がない状況です。
この状況で米格付け会社のフィッチは米国債「AAA」から格下げの可能性があるとしています。
段々とリスク要因として注目度が高まっています。
銀行信用不安に関しては、SVB破綻から始まり銀行の資金流出が続き連鎖破綻に繋がっています。
イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破
銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。
2)経済指標
米GDP・失業保険申請件数
米国の経済状況の確認でGDPと失業保険申請件数を確認したいと思います。
GDPの結果が市場予想をよりも強ければ米国経済は底堅く推移しているとの確認に繋がります。
また、失業保険申請件数が少なければ雇用市場が逼迫しており、米国の強い経済に繋がります。
強い経済、雇用市場の逼迫が確認された場合は追加利上げ期待に繋がったり、織り込まれている年内利下げ期待の後退に繋がるのではないかと思っています。
豪小売売上高
先日のRBA理事会でサプライズ利上げが発表されています。
豪州の消費、経済がどのような状況なのか小売売上高の結果に注目です。
RBAの追加利上げについては見方が分かれており、小売売上高の結果次第で6月RBAの利上げ期待に変化が出てくるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
5月25日(木曜日)
15:00 EUR ドイツGDP(改定値)
18:00 EUR デギントスECB副総裁発言
19:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
20:00 TRY トルコ政策金利発表
20:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
21:30 USD 米GDP(改定値)・失業保険申請件数・個人消費
22:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
22:50 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
23:00 USD 中古住宅販売保留
23:30 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
5月26日(金曜日)
00:45 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
01:30 GBP ハスケルBOE外部理事発言
02:00 USD 米7年債入札
10:30 AUD 豪小売売上高