2020年6月30日
全人代で香港国家安全法が成立、各国の対応は? 「6月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のアジア市場では株価が大幅下落、日経平均、マザーズ、上海、香港などで大きく下落したのですが、欧米市場では大きく上昇するなどリスクオン相場となりました。
為替市場でも円やフランが売られ、リスクオンの動きが強く出ていました。
本日は五十日の月末ということで、仲値やFIXで大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)香港国家安全法
本日中国全人代(中国の国会)で香港国家安全法が可決され成立する見込みとなっています。
明日(7月1日)の香港返還記念日を前に施行してしまおうというのが中国の思惑で、予想される大規模デモを抑制しようとしています。
これに対し米国は香港自治法の制定に動いており、米国以外でも非難声明が出てくるのではないかと注目しています。
中国は批判をしてくると思いますが、口げんかだけで終わりそうな気がします。
成立した香港国家安全法を巡る対中関係がどうなるか要注目です。
2)要人発言
米国ではパウエルFRB議長やムニューシン財務長官、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁などが米下院でコロナ対策について証言します。
コロナ対策で大幅ドル供給をおこなってきましたが、落ち着きを取り戻し米バランスシートは縮小中。
今後のコロナ対応のドル供給、緩和政策についての発言に注目です。
また、英中銀や欧州中銀の要人発言も予定されており、英中銀や欧州中銀の今後のコロナ対応や緩和政策についても注目です。
3)経済指標
カナダGDPは4月のデータで、コロナの影響が大きく出始めたころのGDPです。
どこまで影響が出ているのか注目。
英国のGDPは(1~3月期)の改定値で、速報値ではないので結果と予想のが入りは限定的ではないかと思います。
ただ、結果が乖離した場合は動く可能性があるので注目です。
また欧州ではHICP(消費者物価指数)、物価の指標が発表されます。
欧州のHICP(消費者物価指数)は速報値のため、予想と結果が大きく乖離しマーケットが反応する可能性があるので要注意です。
その他、中国の製造業・非製造業PMIにも注意しておきたいと思います。
中国国家統計局が発表している数字の信用性については懐疑的なので、明日発表の財新製造業PMIの前哨戦として一応見ておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月30日(火曜日)
08:30 JPY 失業率
10:00 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:00 NZD NBNZ企業景況感指数
15:00 GBP 英GDP(1~3月期)(改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
16:00 EUR スペインGDP(1~3月期)(改定値)
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
19:00 GBP ホールデンBOE外部理事発言
20:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
21:30 CAD カナダGDP(4月)
23:00 USD 米消費者信頼感指数
23:00 GBP カンリフBOE副総裁発言
7月1日(水曜日)
00:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁、ムニューシン財務長官発言(米下院でコロナ対策について証言)
00:00 EUR デギントスECB副総裁発言
01:30 USD パウエルFRB議長発言(米下院でコロナ対策について証言)
03:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
07:45 NZD NZ建築許可件数
08:50 JPY 日銀短観