2022年10月21日
円とポンドの動きに注目! 「10月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は大きな節目として注目されていたドル円150円を突破し、一時150.29円と1990年8月以来3
150円には大型の利確注文が入っていたのか、瞬間的に大きく下落し、その後すぐに戻して一気に上昇するなど荒い値動きとなりました。
また、英国では減税案で混乱を招いたとしてトラス英首相が英国史上最短の1ヵ月半で辞任を表明しています。
本日も介入警戒のドル円と、英国政治によるポンドの動きが中心のマーケットになるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
円安介入
昨日も米10年債利回りが一時4
日銀・政府はドル円の水準で介入するのではなく、投機的な動き・ボラティリティに注視して介入すると言っていますが、さすがに150円の節目を超えると介入する可能性は高くなるのではないかと注目しています。
150.50円にはノックアウトトリガーへの買い仕掛けが予想されており、イッキに走る可能性があります。
ドル円のボラティリティが高まり、介入の可能性が出てくるので値動きには注意しておきたいと思います。
また、節目には大型の利確注文などもあり、節目達成の瞬間に大きく下落することもあるので注意しておきたいと思います。
ポンド乱高下
英国では公約の減税案を進めようとしたことで財政・金融不安が高まり、市場を混乱させたとしてトラス英首相が辞任を表明しました。
英国史上最短の1ヵ月半の就任期間で辞任となっています。
トラス英首相の辞任でポンドは一旦買い戻されましたが、次期英首相の選出など政治不安が残るためポンドの上値は重くなっています。
トラス英首相と争ったスナク元財務相や、ジョンソン元英首相などが次期首相候補として名をあげています。
次期首相候補がどのような公約を掲げ、どの首相候補が優勢に立つのかでポンドの動きが変わると思うので、ヘッドラインや発言に注目しておきたいと思います。
ロシア・ウクライナ情勢
クリミア大橋の爆破から、ロシアはウクライナへ向けて大規模ミサイル攻撃を実施しています。
ウクライナはロシアが強引に併合した東部4州を取り戻すために行動しており、徐々に東部4州の地域を取り戻してきています。
今後、ロシアがどのような行動に出るのか、小型核を使用するのか、ロシアの行動に注目です。
中国共産党大会
中国は16日より共産党大会を開催しており、習近平国家主席が異例の3期目就任が濃厚となっています。
今回の就任で、実質的に習近平国家主席の終身・独裁国家の誕生ではないかと言われています。
終身・独裁になったことで、今後の中国がどのような経済対策を行うのか、どのような安全保障を打ち出してくるのかに注目です。
習近平国家主席はすでに今回の党大会あいさつで、台湾に対して武力行使の可能性を発言しており、台湾併合に向けて進めていくと発言しています。
今後の中国の方針と、欧米やオセアニア、インドなどとの関係に注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月21日(金曜日)
EU首脳会談
15:00 GBP 英小売売上高
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:10 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
10月22日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
18:00 EUR ラガルドECB総裁発言