2024年5月2日
円買い介入に警戒! 「5月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米指標の発表が続き、ADP雇用統計は市場予想よりも強い結果、ISM製造業景況指数やJOLTS求人件数は市場予想よりも弱い結果と、強弱入り混じる結果となりました。
FOMCでは市場予想通り据え置きが発表されました。
QT(量的引き締め)の縮小については「国債
パウエルFRB議長の記者会見では根強いインフレ圧力から利下げの先送りが示唆されました。
ただ、市場で警戒されていた追加利上げについては「次の行動が利上げになる可能性は低い」と利上げの可能性を否定したことで米金利は低下しドル売りが進みました。
NY市場の終わり、オセアニア市場(日本時間5時過ぎ)の薄商いの中、円買い介入が実施された模様で、ドル円は157円付近から153.04円まで値を下げました。
本日は重要指標はなく、円買い介入に注意しながらの展開になるのではないかと考えています。
目次
◎本日の注目点
1)円買い介入
為替介入
月曜日にドル円が一時160円を突破したことで円買い介入と思われる動きが連発しています。
介入を疑う動きは複数回にわたり、東京・欧州・NY市場にまたがり実施されています。
月曜日の介入のような動きのポイントは3つ。
・休日(GW)であっても介入する(財務省にはスタンバイしている)
・東京、欧州、NY市場それぞれで介入をすることによって、諸外国の挙力を得ている
・東京、欧州、NY市場それぞれで介入をすることによって、24時間いつでも介入する準備が整ったとけん制している
このような観測が多くみられます。
また、介入の方法も大きな資金を一気に使うのではなく、一定数下落させたうえで押し目を拾う人たちの動きで上昇してくると上値をたたくという展開を繰り返しています。
これもマーケットに対して、これ以上円安を許さないと宣戦布告したのではないかと思います。
その後、火曜・水曜とドル円は158円付近までジリジリと上昇していましたが、FOMC後のオセアニア市場(日本時間5時過ぎ)で再度円買い介入を実施、153円付近まで下落しました。
今後も円買い介入が実施される可能性があるので注意しておきたいと思います。
2)経済指標
米失業保険申請件数
失業保険申請件数は毎週発表され、雇用指標の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が増えていれば失業者が増えていると受け止められ、さらに継続申請が増えていると失業率の悪化に繋がるのではないかと注目されています。
◎本日のイベントスケジュール
5月2日(木曜日)
中国休場(労働節)
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
21:30 USD 米失業保険申請件数、貿易収支
21:30 CAD カナダ貿易収支
21:45 CAD マックレムBOC総裁、ロジャースBOC副総裁発言