2019年6月14日
円高包囲網に注意! ~6月14日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、急遽出てきた情報で、ホルムズ海峡で日本国籍を含む2隻のタンカーが、攻撃を受けたとの事。 安倍首相がイランと米国を仲介しようとしている最中にタンカー攻撃! 米国はイランの責任だと、すぐに表明しました。 イランと米国の関係は悪化! 安倍首相は面目丸つぶれです。
英国では、次期首相を決める保守党党首選「第1回議員投票」が行われ、ボリス・ジョンソンが圧勝しています。
目次
◎本日の注目点
1)ホルムズ海峡
昨日、日本国籍を含む2隻のタンカーが攻撃を受けました。 昨日の攻撃で、原油価格は急騰しています。 先月は、サウジアラビアのタンカーが攻撃を受けています。 米国は、先月の攻撃も、昨日の攻撃もイランの責任があるとしています。
米国とイランの関係は、緊張状態が強まっています。 米国・イランともにトップ同士が非難しあっている状況です。 このまま、両国の関係が悪化していくようであれば、大きなリスクとなりそうな気がします。 また、現状でも地政学リスクとして、円高圧力となっています。 どこまで円高が進むのか!? リスクが高まるのか!? 注目です。
2)日米閣僚級貿易協議
15日までの予定で開催されている、日米閣僚級貿易協議ですが、関税問題だけでなく為替に言及してくるのかに注目が集まります。
NAFTA改めUSMCA、先日の対メキシコ関税、米中貿易戦争、対EU関税…トランプ政権は脅しのような無理難題を吹っかけて、その後妥協するような形で不利な協定を押し付けるようなことをしてきます。 いつ、無理難題が出てくるかわかりません。 その時には、大きく円高に動く可能性があります。
日米閣僚級貿易協議に注目です。 また、協議が15日までという事は、週末NYクローズ後に何か出てくる可能性もあります。 週明け窓開けしても良いように、ポジション調整に気を付けておきたいと思います。
3)FRB利下げ確率
本日は、米小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。 予想を下回る結果となると、さらに利下げ確率が高まるのではないかと思います。
現在、来週(6月)FOMCでの利下げ確率は2~3割程度、来月(7月)FOMCでの利下げ確率は8割程度織り込まれています。 本日の指標結果を受けて、地政学リスクを受けて、べちゅう関係を受けて、どこまで確率が変化するのか!? 注目して置きたいと思います。
また、世界的にリスクを受けて債券市場に資金が流れてきています。 米10年債利回りは、2.1%割り込み2.08%まで下げています。 米金利の水準にも要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
6月14日(金曜日)
EU財務相理事会
日米閣僚級貿易協議(15日まで)
07:30 NZD 製造業PMI
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 CNY 中国鉱工業生産
16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
21:30 USD 小売売上高
21:55 GBP カーニーBOE総裁発言
22:15 USD 鉱工業生産
23:00 USD ミシガン大消費者信頼感指数
6月15日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数