2023年2月21日
各国の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「2月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米国がプレジデントデーで祝日、NY市場が休場で閑散相場となりました。
本日は米国・カナダが連休明けで市場に戻り、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)やカナダCPI(消費者物価指数)の発表が予定されていることから大きく動くのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会議事要旨
2月のRBA理事会で利上げを発表しましたが、3月理事会の利上げについてどのような議論がされたのかに注目です。
また、2月の理事会で失業率は2023年末まで
2月の理事会で失業率や雇用についてどのような議論がされたのかにも注目です。
2)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国でPMI速報値が発表されます。
物価高とハイペースの利上げでリセッション(景気後退)すると見られています。
各国の景気後退がどこまで進むのか、想定よりも景気後退をせずに済むのか?
PMIの結果に注目です。
PMIが下げ止まり、反転上昇するようであれば中銀の引き締めの追い風に繋がるのではないかと注目しています。
カナダCPI(消費者物価指数)
カナダ中銀は1月会合で政策金利を0.25%引き上げ、15年ぶり
CPI(消費者物価指数)が予想を下回り、インフレ低下が確認できるようであれば利上げの停止の可能性も出てくるのではないかと注目しています。
3)要人発言
FRB
12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。
2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
あと2回の利上げを実施したあとは利上げを停止するのか、それとも利上げ回数は1回なのかなど、利上げ終了に関してどのような発言をするのか要人発言に注目です。
米1月CPI(消費者物価指数)の結果は予想を上回るもので、根強いインフレ高を示しています。
FRBが最も重要視しているPCEデフレーターなどを受けて発言に変化があるのかにも注目です。
ECB
ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.
ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。
ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
BOE
英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性がある
雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。
予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。
CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。
インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。
日銀
政府は次期日銀総裁に植田氏を指名しています。
24日の9時30分からは、衆議院で次期日銀総裁候補の植
植田元日銀審議委員がYCC(イールドカーブ・コントロール)の調整や撤廃という発言が出てくるようであれば円高が進むのではないかと思います。
今後の日銀について、ハト派姿勢なのか、タカ派姿勢なのか、質疑の内容に注目です。
また、今週は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されるので、結果を受けて発言の内容に変化が出てくるのかにも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
2月21日(火曜日)
プーチン露大統領、年次報告演説
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
19:00 EUR ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感指数
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)・小売売上高
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
2月22日(水曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
03:00 USD 米2年債入札
06:45 NZD NZ貿易収支
09:30 AUD 豪四半期賃金指数
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見