2022年9月27日
多数予定されている要人発言に注目! 「9月27日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はトラス英首相が発表した減税策を嫌気してポンドが売られ、ポンドドルは1985年につけた1.0520ドルを下抜け
ポンドの暴落を受けて市場では英中銀が緊急利上げを実施するとの報道がありましたが、ベイリーBOE総裁の会見だけで終了。
利上げ期待で買われたポンドは再度売られる展開となりました。
イタリアでは25日に実施された総選挙で右派連合が過半数を獲得、第1党のイタリアの同胞(
右派連合は反EU、親ロシアの色が強く、EUの結束に影響があるのではないかとの懸念からユーロの上値が重くなっています。
ドル円は為替介入によって下落した分はほとんど戻し、145円手前まで上昇しています。
本日は不安定なポンドや円の動きに注意しながら、多数予定されている要人発言に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ポンド
ポンドは昨日ストップを巻き込みながら下落しました。
ポンドの大幅安を受けて市場では英中銀による緊急利上げが発表されるとの予想が出ましたが、結果はベイリーBOE総裁の会見だけで終了、利上げ期待で買われたポンドは再度売られる展開となっています。
このままポンド安が進むのか、それとも再度利上げなどの対応期待が高まりポンドが買われるのか、ポンドの荒い値動きとヘッドラインに注意しておきたいと思います。
2)円安
先週の円買い介入は3兆円規模で、過去の介入規模と比べても大規模だったとの報道が出ていました。
ただ、介入で買われた円もジリジリと戻し、ドル円は144円後半まで戻しています。
145円を超えて再度介入があるのか、それとも急激な上昇ではなくジリジリと上昇する分には介入がないのか、介入を警戒して上値が重くなるのか、円の動きに注目です。
3)要人発言
本日は要人発言が多数予定されています。
各国以下のようなポイントに注目したいと思います。
FRB
今週はFRBや地区連銀総裁の発言が多数予定されており、11月のFOMCに関しての発言や、ターミナルレート(
特に、来年や再来年の利上げのピークがいつまで続くのか、ターミナルレート(利上げの最終地点)がどこまで高水準になるのかに注目。
金利が高くなればドル高が進むのではないかと注目しています。
特にミシガン大学消費者信頼感指数やPCEデフレーターなどの経済指標を受けて、どのような発言が出てくるのか注目です。
ECB
欧州では物価高が進み、景気後退が懸念される中でECBは引き締めを進めています。
それでもロシアからの天然ガス供給の停止や、ウクライナからの穀物などの輸入価格が上昇するなど、欧州の物価は予想以上に高くなっています。
ECBが今後どこまで引き締めを進めるのか、今後の欧州の景気をどのように見通しているのか、発言内容に注目です。
また、イタリアで総選挙が実施され右派連合が過半数を獲得し、初の女性首相が誕生するとの見方が強くなっています。
イタリアの申請件についてもどのような発言が出てくるのか注目です。
BOE
英国ではポンドの暴落が進んでいます。
トラス英首相の減税発表が要因と言われていますが、物価高など他にも要因はあります。
現状を受けて一部では今週にでも緊急の利上げが実施されるのではないかとの予想が出てきています。
要人発言から緊急利上げの可能性や、今後の引き締めペースの加速について、どのような内容が出てくるのか注目です。
また、発言などでポンド安が止められるのかにも注目したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月27日(火曜日)
16:30 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
19:50 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
20:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
20:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
20:30 USD パウエルFRB議長発言
20:30 EUR パネッタECB専務理事発言
22:15 EUR デギントスECB副総裁発言
22:55 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
23:00 USD 米消費者信頼感指数・新築住宅販売戸数
9月28日(水曜日)
02:00 USD 米5年債入札
02:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨
09:35 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言