2019年4月30日
平成最後のマーケット、中国・欧州・カナダで経済指標ラッシュ! ~4月30日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、GW中ということで東京時間は動きがありませんでした。 欧州・NY時間に入り動きは出てきたものの、方向感のない動きでした。 ユーロに関しては、スペイン総選挙が終了したことと、S&Pがイタリアに対してポジティブな内容を公表したことで、ユーロ買いの動きが強くなりました。
本日は、平成最後のマーケット。 平成最終日です。 海外から見れば、日本の大型連休の1日なのでしょうが、、、
個人(日本人)的には、平成最終日に負けたくないと思ってしまいます。
目次
◎本日の注目点
1)中国景気の先行き
欧州・オセアニアで景気減速が懸念されています。 中国の景気減速懸念が要因の一つにあります。 本日は中国景気の先行きを占う指標が発表されます。
中国統計局が発表する「中国製造業PMI」と、財新(Caixin)メディアが発表する「財新(Caixin)製造業PMI」の2種類が発表されます。
個人的な見解では、中国統計局が発表するものよりも財新(Caixin)メディアが発表するものの方が、注目度が高いように感じます。 注目度が高い分、マーケットの反応も大きいように感じています。 中国統計局(中国共産党)の信用性の問題なのかも・・・
昨年の夏をピークに右肩下がりだった財新製造業PMI、昨年末から年明けにかけて好景気・不景気の基準となる「50」を下回っていました。 ただ、前回発表で「50」を上回って景気回復を期待しています。 今回の発表でも「50」を上回ってくるのか注目です。
2)欧州経済指標
昨日、スペイン総選挙が終了。 S&Pによるイタリア格付けで「イタリア格付けを大幅に引き下げる可能性は、さほど大きくない
本日は、ユーロ圏主要国でHICP(消費者物価指数)やGDPなど重要指標が多数発表されます。 予想を下回るものが多ければ、再度ユーロ売りの流れに戻る可能性があります。 逆に予想を上回るものが多い場合には、ユーロ買いの追い風になることもあります。 材料製造業PMIと合わせて注目していきたいと思います。
3)カナダGDP
本日の経済指標の中で、1番大きく動くのではないかと期待しています。 カナダ指標は予想と乖離した場合、素直に結果方向に動いてくれるイメージが強いです。
ポロズBOC総裁は、「経済の見通しが改善すれば、利上げの可能性もある」「ネガティブな力が一時的であると証明するデータには時間を要す
4)フラッシュクラッシュ
明日は、GWとレーバーデーと労働節と、世界的に休場の多い日になっています。 本日のNYクローズ後は、流動性がかなり低下します。 その中で、NZ雇用統計が発表されます。 流動性が低いところに経済指標ということで、値が飛んだりフラッシュクラッシュが起きたりする可能性があります。 注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月30日(火曜日)
平成天皇退位
10:00 CNY 中国製造業PMI
10:00 NZD NBNZ企業信頼感
10:45 CNY 財新製造業PMI
14:30 EUR フランスGDP(速報値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 EUR スペインGDP・HICP(消費者物価指数)
16:40 GBP ラムスデンBOE副総裁発言
16:55 EUR ドイツ失業率
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏GDP(速報値)・失業率
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:00 HUF ハンガリー政策金利発表
21:30 CAD カナダGDP
23:00 USD 消費者信頼感指数
5月1日(水曜日)
新天皇(令和天皇)即位
メーデー(香港、シンガポール、韓国、スイス、フランス
労働節(中国)休場
00:00 CAD ポロズBOC総裁発言
07:45 NZD NZ雇用者数増減・失業率