2022年11月24日
感謝祭でNY市場は閑散相場!? 「11月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は新規失業保険申請件数の悪化や米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が予想を下回ったことでドル売りが加速しました。
また、その後発表されたFOMC議事要旨の内容はタカ・ハト入り混じる内容でしたが米金利は低下で反応し、ドル売りが進みました。
本日は米国が感謝祭で取引量が低下し、イベントも少ない事から方向感のつかみにくい状況になるのではないかと思います。
このような時はリスクオフに傾く可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会議事要旨
欧州では米国以上の物価高が進んでおり、ECBは大幅利上げを進めています。
記者会見でラガルドECB総裁発言は、利上げと物価高によって経済見通しは下方向などと弱気な発言が出てきたことで、ECB理事会後にユーロ売りが進む場面がありました。
今回の議事要旨から経済の見通しと物価見通し、今後の利上げペースについて、QT(量的引き締め)について、どのような議論されたのか注目です。
思ったよりも底堅い経済見通しや早期の引き締めなど、タカ派な内容が出てくるとユーロの買い戻しが進むのではないかと注目しています。
2)要人発言
ECB
ECBは次回会合の利上げ幅に注目が集まっています。
ECBメンバーがどのような発言をするのか、物価高をどのように受け止めているのか、経済と物価高のバランスをどのように見ているのか発言内容に注目です。
BOE
英国ではスナク政権が緊縮財政を発表していて、経済にブレーキを踏んだ状態です。
経済に対してアクセルを踏んでいたトラス政権とは違うので、BOEが今後どのくらいの引き締めを進めるのか注目です。
今後の経済見通しと、引き締めペースに関する発言内容に注目です。
3)リスク要因
ロシア・ウクライナ情勢
先週、NATO加盟国であるポーランドにミサイルが着弾したことでリスクオフが大きく進みました。
結果的にポーランドに着弾したミサイルはウクライナの防衛ミサイルだったと見られ、一旦は落ち着きを取り戻しています。
ただ、ロシアとウクライナの対立は激化しており、再度ポーランドに着弾するなどNATO加盟国に被害が出てくる可能性もあるので注意しておきたいと思います。
北朝鮮
先週ISBM(大陸間弾道ミサイル)を発射、北朝鮮のISBM(大陸間弾道ミサイル)は米国全土が射程に入ったのではないかと言われています。
北朝鮮の発射したISBM(大陸間弾道ミサイル)は日本のEEZ(排他的経済水域)に着水しています。
今後もミサイル発射は続くと思うので、日本の領海・領空にミサイルが通過したり着水したりしないか注意しておきたいと思います。
その他、米国などの対応にも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月24日(木曜日)
米国休場(感謝祭)
18:00 EUR ドイツIFO景況指数
18:45 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
19:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
20:00 TRY トルコ金融政策決定会合
20:15 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 EUR ECB理事会議事要旨
22:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
22:45 GBP マンBOE外部理事発言
11月25日(金曜日)
01:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言