2023年11月22日
感謝祭を控えてポジション調整に注意! 「11月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日の東京市場では時間外の米10年債利回りが一時4.38%
その後、NY市場で米10年債入札が低調な結果となったことやFOMC議事要旨が市場予想よりもハト派ではなかったことからドルの買い戻しが進み、ドル円は4時過ぎに148.60円まで戻しています。
明日は日本が勤労感謝の日、米国は感謝祭と休日前でポジション調整などに注意しておきたいと思います。
特に米国は金曜も感謝祭翌日で短縮取引となるので、ポジション調整は出やすいのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ミシガン大学消費者信頼感
11月に発表された雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回ったことで、FRBの利上げは終了、来年の6月には利下げ予想が50%を超えてきています。
期待インフレ率が順調に低下していれば、景況感に注目。
景況感が悪化していれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。
今回は速報値なので注目度も高く、予想と結果が乖離しやすく値動きが大きくなりやすいので注目です。
2)要人発言
欧米英ともに主要中銀では利上げサイクルは終了し、マーケットの注目は利下げ時期に移っています。
欧州や英国ではすでに景気後退が懸念されています。
強い経済、底堅い経済と思われていた米国でも少しづつ経済が緩み、来年の前半で利下げがあるのではないかとの予想が50%ほど出てきています。
要人発言から景気後退や利下げに関する発言が出てきた場合には利下げ織り込みが進み金利は低下、通貨売りが進むのではないかと思います。
どの中銀からはじめに利下げについて発言が出てくるのか、発言内容に注目です。
3)リスク要因
感謝祭休暇
今週末は木曜日に米国が感謝祭で休場、日本も勤労感謝の日で休場です。
金曜日は感謝祭の翌日で米国市場は短縮取引となります。
米国は感謝祭と感謝祭の翌日はしっかりと休むため、ポジション調整なども出てきます。
経済指標も前倒しの発表となるため週前半は米ドルの動きには要注意、特にマーケットオープンやクローズ、ロンドンFIX付近での急な動きには要注意です。
連休中には薄商いの中、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)の発表があるので、想定以上の動きにならないかにも注意しておきたいと思います。
日銀・政府当局
ドル円は一時151.96円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まりましたが、ポジション調整や米金利の低下からドル円は150円割れて推移し介入警戒感は後退しています。
今の所は円買いに動く要因が見えてこず、逆に市場予想を下回る日本のGDPなどから緩和政策の長期化が予想される中、週末の感謝祭などの連休を控えて円キャリートレードのポジション調整のため円買いが出たとの見方が強いようです。
なので、再度円安トレンドでドル円が上昇した場合は介入に関する発言が出てくることもあるので注意しておきたいと思います。
また、今までの円安トレンドが終了するのかにも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月22日(水曜日)
オランダ総選挙
17:35 AUD ブロックRBA総裁発言
20:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
22:30 USD 米失業保険申請件数、耐久財受注
23:10 EUR エルダーソンECB専務理事発言
11月23日(木曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感(速報値)・期待インフレ率
00:30 USD 原油在庫量
01:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
01:45 CAD マックレムBOC総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント