2023年11月24日
感謝祭翌日で薄商い!? 「11月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京市場が勤労感謝の日で休場、NY市場は感謝祭で休場でした。
欧州では製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表され、フランスは市場予想を下回ったもののドイツやユーロ圏は市場予想を上回りました。
ただ、好不況の分岐点である50は下回っており、景気の縮小が懸念されています。
本日は感謝祭の翌日でNY市場は短縮取引となっています。
取引量が低下し薄商いが予想されるので急な動きには注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
各国の中銀は利上げを終了し、次は利下げ時期に注目が移っています。
米国は欧州と比べて底堅い景気が注目されています。
前回のPMIでは製造業・サービス業・総合ともに好不況の分岐点の50を上回っています。
今回の予想も分岐点付近となっており、50を上回るのか下回るのか注目です。
雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想よりも悪化していたことから来年の利下げ期待が高まっており、PMIの結果が市場予想を下回り50を割り込むようであれば利下げ期待も大きく高まるのではないかと思います。
カナダ小売売上高
カナダ中銀の利下げに注目が集まる中、カナダの景気に注目です。
カナダの消費がどこまで活発なのか、消費が低下傾向にあるのか、小売売上高に結果に注目です。
小売売上高が弱い結果となれば消費意欲が低下と受け止められ、利下げ期待が高まりカナダドルが売られるのではないかと注目しています。
2)要人発言
欧米英ともに主要中銀では利上げサイクルは終了し、マーケットの注目は利下げ時期に移っています。
欧州や英国ではすでに景気後退が懸念されています。
強い経済、底堅い経済と思われていた米国でも少しづつ経済が緩み、来年の前半で利下げがあるのではないかとの予想が50%ほど出てきています。
要人発言から景気後退や利下げに関する発言が出てきた場合には利下げ織り込みが進み金利は低下、通貨売りが進むのではないかと思います。
どの中銀からはじめに利下げについて発言が出てくるのか、発言内容に注目です。
3)リスク要因
感謝祭休暇
本日は感謝祭の翌日で米国市場は短縮取引となります。
米国は感謝祭と感謝祭の翌日はしっかりと休むため、薄商いが予想されます。
薄商いの中、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)の発表があるので、想定以上の動きにならないかにも注意しておきたいと思います。
日銀・政府当局
ドル円は一時151.96円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まりましたが、ポジション調整や米金利の低下からドル円は150円割れて推移し介入警戒感は後退しています。
今の所は円買いに動く要因が見えてこず、逆に市場予想を下回る日本のGDPなどから緩和政策の長期化が予想される中、週末の感謝祭などの連休を控えて円キャリートレードのポジション調整のため円買いが出たとの見方が強いようです。
なので、再度円安トレンドでドル円が上昇した場合は介入に関する発言が出てくることもあるので注意しておきたいと思います。
また、今までの円安トレンドが終了するのかにも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月24日(金曜日)
米債券・株式・商品市場は短縮取引(感謝祭翌日)
16:00 EUR ドイツGDP(改定値)
18:00 EUR ラガルドECB総裁、ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
18:00 EUR ドイツIFO景況指数
21:00 EUR デギントスECB副総裁発言
22:30 CAD カナダ小売売上高
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)