2021年10月11日
指標少なく要人発言とリスク要因に注目! 「10月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週の雇用統計では失業率は大きく改善、米金利は上昇して1.6%台を回復。
ドル円は112円台に上昇しました。
米金利の動向は、今週もマーケットの中心になりそうな気がします。
本日は米国とカナダが祝日でお休みです。
重要指標も少ないことから、夜は閑散相場になりそうな気がします。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
本日はECB理事会メンバーの発言が予定されています。
ECBは物価高を抑える為に引き締めが必要という意見と、まだまだ緩和政策が必要という意見が分かれています。
特に12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の終了が焦点となっています。
タカ派の意見としては、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)はあくまで緊急用。
コロナもある程度落ち着き、経済状況も回復してきていることから、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)は終了してもいいのではないか?
緩和政策の弊害の方が大きくなるとの意見です。
対してハト派の意見は、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の終了はしょうがないが、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)に代わるものを用意すべきではないかと言っています。
経済はまだ弱い部分があるので、緩和政策が必要という意見です。
それぞれの要人がタカ派なのか、ハト派なのか確認しながら、今後のECB理事会のヒントを模索できればと思います。
2)リスク要因
中国不動産バブルの崩壊、燃料資源価格の上昇、トルコリラの下落が警戒されています。
中国不動産バブルの崩壊により、中国株価の下落、世界的な株価の下落に繋がるのではないかと注目しています。
また、燃料資源価格の上昇は企業の収益圧迫に繋がり、株価下落に繋がります。
トルコリラは、エルドアン大統領によるカブジュオール中銀総裁の更迭懸念が高まっていて、トルコリラが売られてきています。
トルコリラが下落を始めると、フラッシュクラッシュする可能性もあるので注意しておきたいと思います。
今日は大きな指標などもないので、リスク要因がマーケットを主導する可能性があるので、上記リスク要因には気を付けておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月11日(月曜日)
米国市場休場(コロンブスデー)
カナダ市場休場(感謝祭)
16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
17:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁、エルダーソンECB専務理事発言
21:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
23:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
10月12日(火曜日)
07:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)