政策発表ラッシュと製造業・サービス業・総合PMI速報値に注目の1週間! 「9月19日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年9月19日

政策発表ラッシュと製造業・サービス業・総合PMI速報値に注目の1週間! 「9月19日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は予想を上回る米CPI(消費者物価指数)の結果を受けてドル買いが進み、ドル円は一時145円手前まで上昇しました。

145円を手前にして日銀がレートチェックをしているとの報道、介入を匂わせ円買いが進み142円を割れるところまでドル円は下落しました。

 

今週は木曜早朝からFOMC・日銀・スイス中銀・トルコ・英国と政策発表ラッシュが待っています。

月曜は日本は祝日、英国やカナダはエリザベス女王の葬儀で祝日、木曜は豪州がエリザベス女王を悼む費として休場、金曜は日本が祝日と休みが多い1週間となっています。

木曜の政策ラッシュと、週末の製造業・サービス業・総合PMI速報値の発表に注目しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策発表

 

FOMC

注目度:かなり高い

織り込み度:0.75%利上げを織り込み済み

バイアス:ドル買い

ポイント:ドットチャート・記者会見

 

0.75%利上げは織り込み済みで、サプライズを嫌うFRBは1.00%利上げはしないと思います。

注目しているのはFRBがどこまで利上げを進めるのか?

ドットチャートや記者会見から見極めたいと思います。

来年末の金利が4%を超えてくるようであればさらにドル買いが続くのではないかと思っています

記者会見でもパウエルFRB議長がどのように見通してるのか、どこまで利上げするのかに注目が集まると思います。

 

 

 

日銀金融政策決定会合

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:円安

ポイント:日銀の政策変更の可能性と出口戦略

 

日銀は緩和姿勢を強調しており、今回も緩和政策維持の見通しです。

ただ、緩和政策を継続することで円安が進んでいます。

145円を手前に介入を匂わせてきています。

このまま緩和政策を継続するのか、出口戦略に触れるのか、また介入に関してどのような考えを持っているのか注目です。

 

 

 

英中銀

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み

バイアス:ポンド安

ポイント:利上げ幅とトラス新政権の見通し

 

エリザベス女王が亡くなったことで1週間延期となっていた金融政策発表、今回のメイン予想は0.5%利上げとなっていますが、一部では0.25%や0.75%利上げの予想もあります。

物価高が進み、景気後退が懸念されている状況で、物価抑制に重きを置くのであれば0.75%利上げの可能性もあるのではないかと思います。

ポイントはトラス新政権に対して英中銀がどのように見通しているのかです。

トラス新政権は物価高対応として減税などを進めるようで、物価をさらに進める可能性があります。

そうなると英中銀としては物価抑制のために、引き締めを加速させる可能性が高まります。

引き締め加速でポンド高に反応するのか、それとも景気後退を懸念してポンド売りに反応するのか、併せて注目しておきたいと思います。

 

 

 

スイス国立銀行

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上げもしくは0.75%利上げが予想されている

バイアス:特になし

ポイント:今後の金融政策について

 

スイス中銀は前回の会合で利上げしマイナス0.25%としています。

9月の会合で0.5%利上げ、もしくは0.75%利上げを実施してマイナス金利を解除すると予想されています。

スイスでも物価高が進んでいて、物価抑制のために利上げを進めると予想されています。

今後も物価高が落ち着くまで利上げを進めるのか、どこまで利上げを進めるのか注目です。

 

 

 

2)製造業・サービス業・総合PMI

 

欧州

欧州ではロシアからの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」が停止していることで景気後退が懸念されています。

天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の停止がどこまで欧州の景況感に影響しているのか、製造業・サービス業・総合PMIの速報値がどこまで悪化しているのか注目です。

予想以上の悪化が出てくるようであればユーロ売りが加速する可能性があるので注目です。

 

 

 

英国

英国ではEUから離脱したことで人手不足から物価高が進んでいます。

欧州と同様にウクライナ・ロシアによる影響も物価高要因となっています。

トラス新政権は物価対策として減税などを実施するようですが、対策を好感して製造業・サービス業・総合PMIが上昇するのか?

それとも、さらに物価高が進むとして製造業・サービス業・総合PMIが悪化するのか?

ポンドの動きと併せて注目です。

 

 

 

米国

米国は予想以上の経済の底堅さが見えています。

FRBも物価高抑制を優先させるとしており、ハイペースでの引き締めを進めています。

製造業・サービス業・総合PMIの結果から、予想以上の米経済の底堅さが見えた場合はFRBの引き締めを後押しするのではないか、ドル買いが進むのではないかと思っています。

 

 

 

3)リスク要因

 

円安・介入

ドル円145円を手前に政府や日銀からは円安懸念発言、レートチェックなど介入を匂わせる発言が出てきています。

米国はドル高を好感しており、米国と日本の協調介入は難しいと思われます。

日本単独での円買い介入は、影響は限定的で焼け石に水のリスクもあります。

本当に単独介入を行うのか、それとも匂わせだけで終わるのか注目です。

また、145円には円売りがかなり並んでいるので、145円を超えるには強いドル買い円売りが必要ですが、145円を超えるとストップが大量にあることでストップを巻き込みながら一気に上昇する可能性があるので要注意です。

 

 

 

英国政治

トラス新政権は物価高対策として減税などを実施するとしています。

減税をすることでさらに物価高を進める可能性もあります。

また、トラス英首相は党首選の際、英中銀の責務変更などを発言しており、本当に英中銀の責務変更に手を付けるようなことがあればポンドは大きく下落する可能性があるので要注意です。

英国の政治混乱とポンドの動きに要注目です。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

9月19日(月曜日)

 

英国・カナダ休場(エリザベス女王国葬)

東京市場休場(敬老の日)

 

12:00 NZD オアRBNZ総裁発言

18:00 EUR デギントスECB副総裁発言

21:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

21:45 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

 

 

9月20日(火曜日)

 

10:30 AUD RBA理事会議事要旨

17:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

 

 

9月21日(水曜日)

 

02:00 USD 米20年債入札

16:00 EUR デギントスECB副総裁発言

23:00 USD 中古住宅販売戸数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

9月22日(木曜日)

 

豪州休場(エリザベス女王を悼む休日)

 

03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート発表

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

07:45 NZD NZ貿易収支

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

16:30 CHF スイス国立銀行(中央銀行)金融政策発表

20:00 TRY トルコ政策金利発表

20:00 GBP 英中銀金融政策発表

23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

 

 

9月23日(金曜日)

 

東京市場休場(秋分の日)

 

16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:00 EUR カザークス・ラトビア中銀総裁発言

17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

 

 

9月24日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

03:00 USD パウエルFRB議長発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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