日米欧の金融政策はじめ経済指標多数の1週間! 「6月12日週の注目点とイベントスケジュール」

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2023年6月12日

日米欧の金融政策はじめ経済指標多数の1週間! 「6月12日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は今週にFOMCを控えて様子見ムードの強い1週間でした。

 

カナダと豪州で金融政策が発表され、両中銀ともサプライズの利上げを発表しています。

世界的にインフレは根強いようで追加利上げが発表され、欧米でも追加利上げ期待が高まっています。

 

今週は注目の日米欧で金融政策が発表され、米国CPI(消費者物価指数)をはじめ英雇用統計や豪雇用統計など重要指標も多数予定されています。

値動きの大きな1週間になるのではないかと注目しています。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

FOMC

注目度:かなり高い

織り込み度:据え置きを8割以上織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:追加利上げの可能性と年内利下げの可能性

 

一時は5月FOMCの利上げで利上げ終了と思われていましたが、現在の市場予想は6月FOMCで据え置きし7月FOMCで追加利上げとなっています。

それでも年内利下げをマーケットは予想しています。

このマーケットの予想とFRBの見通しに乖離があるのか、ドットチャートや記者会見から読み解きたいと思います。

特にドットチャートや経済・物価見通しは四半期に一度しか発表されないので要注目です。

また、FRBのインフレ目標の引き上げがあるのか、判断材料としているものは何なのかにも注目しておきたいと思います。

 

 

 

ECB理事会

注目度:かなり高い

織り込み度:追加利上げを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:追加利上げの回数

 

ECBは6月の理事会で追加利上げが予想されています。

ただ、7月理事会の利上げ見通しに対して予想が割れています。

今回は四半期に一度のスタッフ予想も発表されるので、スタッフ予想と記者会見から今後の利上げ見通し・インフレ見通し・経済見通しを読み解きたいと思います。

もし、今回の利上げで利上げ終了となるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、インフレの急低下、景気後退の可能性も懸念されています。

大きく景気後退する見通しとなれば、こちらもユーロ売り要因となるのではないかと思います。

 

 

 

日銀金融政策決定会合

注目度:やや高い

織り込み度:据え置き、緩和維持を織り込み済み

バイアス:円安方向

ポイント:YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正見通し

 

日銀は緩和政策を維持すると予想されています。

ただ、年内の会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃、一部では7月にも修正されるのではないかとの憶測が出ています。

声明文や記者会見からYCC(イールドカーブ・コントロール)修正・撤廃の可能性について注目したいと思います。

YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃の可能性が高まれば・円買いが進む可能性があります。

現在は円安が進んでいる状況なので、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃による円高が吸収されるのではないかとの事からYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃の憶測が出ているのではないかと思います。

現在の円安についてけん制発言が出てきても円買いが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

英雇用統計・失業率・平均賃金

英国は人手不足による人件費の高騰も物価高の大きな要因となっています。

また、英国は欧米英の中で最も物価高が高止まりしており、英国の物価には注目が集まっています。

人手不足が続き、賃金コストである平均賃金が高止まりしているようであれば、物価も高止まりし追加利上げに繋がるのではないかと思います。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FOMC直前で発表されるCPI(消費者物価指数)は最後の判断材料となるのではないかと思います。

先々週に発表された米雇用統計は雇用者数は市場予想を上回ったものの、平均時給が市場予想よりも低下しており、人件費の低下が予想されています。

サービス業に関するインフレが低下すると、CPI(消費者物価指数)も低下し、FRBの引き締め後退につながるのではないかと思っています。

 

 

 

英GDP

英国は高インフレに加えて、人出不足など景気後退懸念につながる材料が多数あります。

欧米英の中で最も高いインフレを記録しており、この状況で景気後退が見えてくるとスタグフレーションの可能性が高まり、ポンド売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格であり、CPI(消費者物価指数)の先行指標になります。

PPI(生産者物価指数)が予想よりも大幅に低下していた場合はインフレ低下期待が高まり、利下げ期待に繋がりドル売りが進む可能性があるので注目しています。

 

 

NZ四半期GDP

ニュージーランドはハイペースで利上げを続けています。

利上げによる景気後退がどこまで影響が出てきているのか注目です。

景気後退が進んでいるようであればインフレ低下にもつながり、RBNZの利上げ停止に繋がっるのではないかと注目しています。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

RBAは6月の理事会でサプライズ利上げに加え、タカ派姿勢に変わっています。

特に労働市場の逼迫を気にしていることから、雇用統計に注目が集まっていると思われます。

市場予想を上回る結果が出てきた場合は追加利上げの追い風になるのではないかと思います。

 

 

 

米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・ニューヨーク連銀製造業景況指数・米小売売上高

4つの米指標が同時に発表され、すべて同方向であれば大きく動くのではないかと注目しています。

まずは米国の労働市場の状況を確認するため失業保険申請件数に注目。

先週は市場予想よりも申請件数が増えていたため大きくドル売りが進みました。

また、米国はハイペースで利上げを進めてきており、景気後退が懸念されています。

フィラデルフィア連銀製造業景況指数やニューヨーク連銀製造業景況指数、小売売上高で経済状況を確認し、景気が後退している傾向が見えた場合はドル売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

米国はハイペースで利上げを進めてきたことで景気後退が懸念されています。

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は景気の先行指標として注目されており、特に今回は速報値なので市場予想と結果に乖離する可能性があるので大きな根動くにつながる可能性があるので注目です。

また、同時発表される期待インフレ率にも注目。

期待インフレ率が市場予想よりも上回った場合は、インフレの高止まりの可能性に繋がり追加利上げの追い風になるのではないかと思います。

 

 

 

 

3)リスク要因

 

米銀行信用不安

イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性がある」と警告したとの報道もあり、次の銀行破綻や合併が発表されるのではないかと注目が集まっています。

銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。

銀行の信用不安が広がるとリスクオフが進み、FRBの利上げ期待後退、年内利下げ期待が高まるのではないかと思っています。

また、銀行の信用不安は規制強化に繋がり、規制強化は金融引き締めと同じ効果が出てくるため追加利上げの可能性は後退し、年内利下げ期待に繋がりドル売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

トルコリラ

トルコは大統領選挙で、エルドアン大統領が再選したことでトルコリラの下落が止まりません。

日々、トルコリラは安値更新しており、どこかのタイミングでクラッシュするのではないかと思います。

トルコリラのクラッシュ、デフォルトは欧州の銀行に影響が出てくるので、リスクオフが進むのではないかと注目しておきたいと思います。

 

 

 

英政治リスク

英国ではボリス・ジョンソン元首相を含め数人の保守党員が辞任したとの報道が出ています。

また、スコットランド行政府のスタージョン前首相が逮捕されるなど、政治リスクが高まっています。

インフレが高止まりしており国民の不満も高まっていることから、政治リスクが高まった場合は一気にリスクオフに傾きポンド売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

6月12日(月曜日)

 

15:30 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言

23:00 GBP マンBOE外部理事発言

 

 

6月13日(火曜日)

 

00:30 USD 米3年債入札

02:00 USD 米10年債入札

09:30 AUD Westpac消費者信頼感指数

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

18:00 EUR ユーロ圏・ドイツZEW景況感指数

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

23:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

 

 

6月14日(水曜日)

 

02:00 USD 米30年債入札

15:00 GBP 英GDP

15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)

23:30 USD 原油在庫量

 

 

6月15日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

07:45 NZD NZ四半期GDP

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想

21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・ニューヨーク連銀製造業景況指数・米小売売上高

21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

 

 

6月16日(金曜日)

 

00:35 GBP カンリフBOE副総裁発言

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見

17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

19:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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