2020年6月16日
日銀・FRB両トップの発言に注目! 「6月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京市場で大きくリスクオフに傾き株価は下落、日経平均は一時-850円越え、ダウ平均は-900ドルを超えサーキットブレーカーが懸念されるところまで下落していました。
下落の要因はコロナ感染第2波の懸念と、アトランタで差別抗議デモが一部暴徒化したことなどではないかと思われています。
ただ、欧州市場がスタートすると下落幅は縮小し、NY市場で米株3指数はプラテンして引けています。
FRBが経済下支えのために緊急融資プログラムを発表したことも、株価上昇の追い風となっています。
目次
◎本日の注目点
1)日銀金融政策決定会合
本日は据え置きが予想され、注目は声明文と記者会見で今後の見通しに集まっている。
日経平均は一時23000円を回復し、日銀によるETF買いのペースも落ち着いてきており、ETF購入額の倍増・国債買い入れ額の制限撤廃といった緩和策を発表していたが現状どこまで買入れが進んでいるのかも注目したいと思います。
効果があるかはわかりませんが、マイナス金利の深掘りについて発言や導入があった場合はサプライズで円安に動く可能性があるのではないかと注意しています。
2)パウエルFRB議長議会証言
半期に一度の議会証言でパウエルFRB議長が何を発言するのか注目されている。
先日のFOMCネガティブな経済見通しを発言して株価下落の要因となりましたが、本日の議会証言でも同じ内容の経済見通しを発表するのか、調整するのか注目です。
また、今朝FRBはSMCCF(セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー)による個別企業の社債買取、MSLP(メインストリート貸付プログラム)による中小企業向け融資を発表しています。
このプログラムを発表したことについて、このプログラムの内容について、議会証言で触れられるかも注目です。
3)英雇用統計
英国ではイタリアやスペインを超えるコロナ感染者数が出ておりロックダウンも長期化、ロックダウンは解除され経済活動再開に向けて動いていますが完全再開とはいかないようです。
そのような状況で、どれだけの人が失業したのか、雇用はどうなっているのか、雇用統計に注目が集まります。
4月失業率の予想は4.7%となっていますが、本当にそんな数字なのか? 米国は13%台が出ているのに一桁失業率なのか、大きく結果が乖離、失業率が悪化した場合はポンドの重しとなりそうで注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月16日(火曜日)
10:30 AUD RBA理事会議事要旨
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英雇用者数増減・失業率・平均賃金
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
18:00 EUR ドイツZEW景気期待指数
18:00 EUR ユーロ圏ZEW景気期待指数
21:30 USD 米小売売上高
23:00 USD パウエルFRB議長発言(上院議会証言)
23:00 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
6月17日(水曜日)
05:00 USD クラリダFRB副議長発言
08:50 JPY 日本貿易収支
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