日銀債券市場参加者会合、パウエルFRB議長の議会証言に注目! 「7月10日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月10日

日銀債券市場参加者会合、パウエルFRB議長の議会証言に注目! 「7月10日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は債券市場参加者会合が開催され、基本路線は国債の買い入れ減額のペースと幅に関する意見が多く出ているようです。

植田日銀総裁が先日の日銀金融政策決定会合で「国債買い入れ減額、市場参加者の意見も聞いて丁寧に進めたい」と発言していたことで「債券市場参加者会合」に注目が集まっています。

 

パウエルFRB議長の議会証言はややハト派な印象の残る内容でした。

上院議会の共和党議員は大統領選挙前の利下げに対しての懸念を示しましたが、パウエルFRB議長は中央銀行の独立性を訴えて9月利下げを否定することはありませんでした。

 

パウエルFRB議長の議会証言を受けてドル円は米10年債利回りが4.32%台まで上昇するなか、一時161.52円と日通し高値をつけました。

 

本日はRBA理事会、日銀債券市場参加者会合、パウエルFRB議長の議会証言などに注目したいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

RBNZ理事会

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ややNZドルが強い

ポイント:利下げに関するヒント

 

前回の経済見通しでは年内で物価目標の1~3%に物価が収まるのではないかと予想されています。

このことからRBNZの利下げは来年初旬ではないかとの予想が多くなっています。

欧州や英国、カナダ米国が相次いで利下げを進める結果となった時に、利下げ期待が注目されなければNZドルは買われやすい状況となるのではないかと考えています。

声明文から利下げのヒントが出てこないか注目です。

 

 

 

2)要人発言

 

パウエルFRB議長の議会証言

下院議会のサービス委員会でパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。

FRBは9月利下げスタートなのか、11月・12月の利下げスタートなのか、マーケットが注目しています。

議会証言の中から利下げ時期のヒントが出てこないか注目です。

議会証言の際には約1時間前くらいに原稿が公表されることが多く、原稿が公表されたタイミングでマーケットが反応する可能性が高いので、約1時間前くらいからマーケットの値動きには注意しておきたいと思います。

議会証言の前半は原稿を読み上げますが、そのあとの質疑応答にも注目しておきたいと思います。

 

また、ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、フランス下院議会選挙では予想外の左派政党が第1党となり政治不安が懸念されています。

政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先週の雇用統計を受けて再度利下げ期待が高まっています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

フランス政治

フランス下院議会選挙では第1回投票で躍進した極右政党は決選投票でまさかの第3党に後退、第1回投票で第2党であった左派政党が第1党となりました。

左派が過半数を獲得するのか、左派が第1党となったことで財政拡大などフランスの財政・政治リスクが高まるのではないかと注目しています。

フランスが財政悪化やEU離脱などの方針を打ち出し場合に、ユーロがどこまで影響するのか注目です。

 

 

 

円安・円買い介入

先週のドル円は162円手前まで上昇しました。

ただ、弱い経済指標などからドル円の上値が重くなり、160円台まで下落してきていますが、それでも円安トレンドは継続している状況です。

再度上昇し162円を超えて165円など、さらに円安が進んだ場合に実弾による円買い介入が実施されるのか注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月10日(水曜日)

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議

 

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表

16:30 JPY 債券市場参加者会合(バイサイドグループが参加)

17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

22:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

23:00 USD パウエルFRB議長発言(米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言)

23:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月11日(木曜日)

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議

 

00:30 GBP マンBOE外部理事発言

02:00 USD 米10年債入札

03:30 USD ボウマンFRB理事、グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

08:30 USD クックFRB理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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