2024年9月20日
日銀金融政策決定会合、植田日銀総裁記者会見に注目! 「9月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英中銀が市場予想通り据え置きが決定されました。
MPC投票配分は8対1となり、ベイリーBOE総裁は記者会見で「英国のサービスインフレは依然として高い」と発言し、高止まりしているインフレを警戒し利下げに慎重な姿勢を示しました。
米国失業保険申請件数は新規・継続ともに市場予想を下回り、強い雇用市場が確認されました。
同時に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数も市場予想を上回り底堅い経済が確認され、米金利は上昇しドル買いが進みドル円は22時過ぎに一時143.77円
本日は日銀金融政策決定会合が予定されています。
特に植田日銀総裁の記者会見に注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
日銀金融政策決定会合
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置き予想が優勢、0.25%利上げの可能性もあり
バイアス:円買い圧力が強い
ポイント:利上げの有無と引き締めの見通し
日銀は追加利上げの可能性が注目されていますが、前回の利上げやその後の強気発言で株価が暴落するなどマーケットが混乱しました。
その事から追加利上げには慎重になるのではないかとの予想が多いようです。
追加利上げが実施されれば大きく円買い、株価下落でリスクオフも進むのではないかと注目しています。
据え置きであった場合でも声明文や記者会見で強気な内容が見えた場合、こちらも株価下落と円買いが進むのではないかと思います。
日銀は発表時間が決まっておらず、据え置き(変更なし)の場合は発表が早く、追加利上げ(政策変更あり)の場合は発表が遅れる傾向が強いです。
12時半を過ぎても発表がない場合は追加利上げの期待が高まるのではないかと思います。
発表が遅れれば遅れるほど観測やフライングの値動きが出てきて、マーケットが荒れる可能性があるので注意しておきたいと思います。
2)経済指標
英小売売上高
英国の経済状況確認のため小売売上高の結果に注目です。
小売売上高の結果が弱ければ、年内あと2回の利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
カナダ小売売上高
カナダは物価が低下しており、景気後退が懸念されています。
小売りの結果が市場予想を下回れば景気悪化と受け止められ、追加利下げの期待が進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
9月20日(金曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英小売売上高
15:30 JPY 植田日銀総裁発言(記者会見)
21:30 CAD カナダ小売売上高
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
9月21日(土曜日)
00:00 EUR ラガルドECB総裁発言