日銀金融政策決定会合と円の動きに注目の1週間! 「1月22日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年1月22日

日銀金融政策決定会合と円の動きに注目の1週間! 「1月22日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週も円安トレンドが続きドル円は一時148.80円と昨年11月28日以来の高値を付けています。

148円台後半に近づくと鈴木財務相から為替に関する発言が出てきました。

 

今週は日銀金融政策決定会合が控えており、円の動きに注目が集まると思っています。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

日銀金融政策決定会合

注目度:かなり高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:円安方向

ポイント:声明文と記者会見がタカ派に変化するのか?

 

12月にマイナス金利解除の期待が高まり円買いが進みましたが、12月の日銀金融政策決定会合では現状維持を発表し、正月の能登地震を受けてマイナス金利解除の期待が大幅に後退して円売りが進んでいます。

今回の日銀金融政策決定会合のポイントは声明文に変更があるのかに注目しています。

12月の日銀金融政策決定会合ではマイナス金利解除の期待があり、解除ではなくても1月や3月に向けてフォワードガイダンスの変更があるのではないかと思われていました。

ただ、フォワードガイダンスの変更がないだけではなく、「粘り強く緩和を継続し、必要なら躊躇なく追加措置を講じる」などと追加緩和姿勢に繋がる文言を残すなど現状維持となりました。

今回はマイナス金利解除やフォワードガイダンスの変更はないと思いますが、追加緩和姿勢の部分の文言削除など声明文に変更があるのかに注目しておきたいと思います。

また、記者会家では地震の影響とマイナス金利解除の時期に質問が集中するのではないかと思います。

マイナス金利解除の見通しが出てくるようであれば円買いが進むと思いますが、何も出てこなければ円安に進むのではないかと思います。

足元、円安が進み150円が近付いており、鈴木財務所からは口先介入・けん制発言が出てきています。

記者会見でも円安に対する質問が出てくると思いますが、特に答えは出てこないと思います。

 

 

 

カナダ中銀政策金利

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:利下げ見通し

 

カナダ中銀は4会合連続で据え置きを発表すると予想されています。

こちらはサプライズは無いと思われます。

注目は景気見通し、インフレ見通し、利下げ見通しです。

年後半に利下げを実施することができるのか注目です。

 

 

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:景気見通しと利下げ見通し

 

ECB理事会は据え置きが予想されています。

注目は利下げ見通しです。

欧州は景気悪化が懸念されており、欧州最大の経済圏であるドイツはマイナス成長となりました。

欧州は米国よりも景気見通しが悪化していることから、ECBはFRBよりも先に利下げをするのではないかと注目されています。

利下げ時期に関する内容が出てこないか注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

NZ四半期CPI(消費者物価指数)

ニュージーランドは順調に物価が低下してきています。

市場予想通りに物価が低下してきていれば追加利上げはなくなるのではないかと思います。

市場予想を大きく下回るようであれば利下げのハードルは低下するのではないかと注目しています。

 

 

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

今週はフランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。

利下げ時期に注目が集まる中、各国の景況感がどこまで悪化しているのかPMIに注目です。

今回の製造業・サービス業・総合PMIは速報値なので市場予想を結果が乖離する可能性が高いので注目。

また、注目度が高いので大きく動く可能性があると思っています。

 

 

 

米GDP(速報値)

米国の経済がどこまで強いのか、GDPの結果に注目です。

今回は速報値なので市場予想と結果が乖離する可能性があります。

市場予想よりも低い結果となれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。

 

 

 

失業保険申請件数

物価が落ち着いてきている米国で注目は雇用に移ってきています。

失業保険申請件数は毎週発表され雇用指標の先行指標として注目されています。

市場予想よりも悪化してきているようであれば、雇用統計の悪化に繋がり利下げ期待に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

PCEデフレーター

FRBが最も重要視している物価指標です。

PCEデフレーターが順調に低下してきているようであれば、物価が落ち着いてきていると判断され、利下げへのハードルが下がるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)要人発言

 

今週はブラックアウト期間で要人発言はほとんどないと思います。

金融政策発表後の発言に注目しておきたいと思います。

今週の発言で最も注目しておきたいのは日銀・政府の発言で、為替介入に関する発言です。

先週、148円台後半に近づくと鈴木財務相からけん制発言が出てきています。

このまま円安が進むようであれば口先介入が出てくるのではないかと注目しています。

レベル感と一緒に注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

1月22日(月曜日)

 

23:00 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

1月23日(火曜日)

 

12時以前後 JPY 日銀金融政策決定会合・展望レポート

15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見

 

 

1月24日(水曜日)

 

03:00 USD 米2年債入札

06:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)

08:50 JPY 日本貿易収支

17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:45 CAD カナダ中銀政策金利発表

 

 

1月25日(木曜日)

 

00:30 USD 原油在庫量

01:00 CAD マックレムBOC総裁記者会見

03:00 USD 米5年債入札

18:00 NOK ノルウェー政策金利発表

20:00 TRY トルコ金融政策決定会合

22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文

22:30 USD 米GDP(速報値)、耐久財受注、失業保険申請件数

22:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

 

 

1月26日(金曜日)

 

00:00 USD 米新築住宅販売戸数

00:15 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD 米7年債入札

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19日分)

16:30 EUR パネッタECB専務理事発言

18:30 EUR カザークス・ラトビア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

22:30 USD PCEデフレーター

 

 

1月27日(土曜日)

 

00:00 USD 米中古住宅販売保留

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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