2024年4月22日
日銀金融政策決定会合に注目! 「4月22日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週はドル円が155円に近付き、介入をにおわすような動きも出てきており神経質な状況です。
日銀金融政策を控えてドル円がどのような動きになるのか注目です。
また、中東ではイランとイスラエルの衝突が激化し、ミサイルやドローン攻撃が実施されています。
決定的な衝突には至っていませんが、中東戦争に発展しないか注目しています。
今週は日銀はじめ、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)やPCEデフレーターなど重要指標に注目したいと思います。
米国では5月1日のFOMCを控えてブラックアウト期間に突入しており、要人発言は出てこないと思います。
目次
◎今週の注目点
1)金融政策
日銀金融政策決定会合
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:円安
ポイント:展望レポートの物価見通し
今回の金融政策決定会合ではゼロ金利政策を維持すると予想されています。
注目は展望レポートで、物価見通しが上方修正されるのではないかと注目しています。
物価見通しが上方修正された場合は、今後の金利の引き上げや国債買い入れの減額など金融政策の変更の可能性が浮上するのではないかと注目しています。
また、記者会見でも物価上昇に関して、利上げや国債買い入れについて質問が集中するのではないかと思います。
その他に、現在の円安についてどのように考えているのかにも質問が集まるのではないかと思います。
2)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
フランス(製造業/サービス業)
予想:46.9/48.9
前回:46.2/48.3
ドイツ(製造業/サービス業)
予想:42.8/50.6
前回:41.9/50.1
ユーロ圏(製造業/サービス業)
予想:46.5/51.8
前回:46.1/51.5
英国(製造業/サービス業)
予想:50.3/53.0
前回:50.3/53.1
米国(製造業/サービス業)
予想:52.0/52.0
前回:51.9/51.7
欧州や英国、米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。
各国の景況感がどこまで悪化しているのか注目です。
特に欧州と英国は6月利下げに注目が集まっており、景況感がどこまで悪化しているのかに注目です。
また、米国は利下げ先送りが注目されており、どこまで底堅い景況感になっているのか注目しています。
豪四半期CPI(消費者物価指数)
予想:3.4%
前回:4.1%
豪州の利下げはまだ先になりそうですが、順調に物価が低下しているのか注目です。
市場予想通りの結果であればRBAの物価目標に大分近づくのではないか、市場予想通りであれば豪ドルの上値は重くなるのではないかと予想しています。
米耐久財受注
予想:2.5%
前回:1.3%
米国の消費を確認するため、耐久財受注の結果に注目です。
FRBの利下げは年1回、もしくは来年まで先送りとの見方が出ている中で、どこまで消費が強いのか注目です。
カナダ小売売上高
予想:0.1%
前回:-0.3%
カナダは6月にも利下げをするのではないかと注目されています。
小売りの結果が市場予想を下回るようであれば利下げ期待は高まるのではないかと注目しています。
米GDP
予想:2.5%
前回:3.4%
FRBは強い経済から利下げ先送り期待が進んでいます。
GDPの速報値がどこまで強い結果になるのか、市場予想を上回る結果が出てくるようであれば、さらに利下げの先送り観測に繋がるのではないかと注目しています。
失業保険申請件数
予想:215K
前回:212K
FRBは雇用市場に注目しています。
失業保険申請件数は毎週発表されており、雇用指標の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数の結果が悪化していれば雇用市場の緩みにつながり、特に継続申請が悪化しているのであれば失業率の悪化につながるのではないかと注目しています。
PCEデフレーター
予想:2.6%
前回:2.8%
FRBが最も注目している物価指標であるPCEデフレーターが、どこまで低下しているのか注目です。
市場予想を上回る結果が出てくるようであれば、利下げの先送り期待が高まるのではないか、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率
予想:77.8/3.1%
前回:77.9/3.1%
ミシガン大学消費者信頼感指数は景況感として注目していますが、最も注目しているのは同時に発表される期待インフレ率です。
1年先の期待インフレ率が上方修正されるようであれば物価高の高止まりが予想され、利下げ先送り期待に繋がるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
中東リスク
中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。
イスラエルがイランに対して報復攻撃を実施、イランの核施設などは無事で攻撃は迎撃されたと報じられています。
報復の報復攻撃がイランからイスラエルに実施されるのか、中東戦争に発展するのか注目しています。
中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。
インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。
特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。
米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。
円買い介入
円安が進み、154.79円まで上昇しています。
154.70円を超えると大口の利益確定なのか、小規模の介入なのか、一時70pipsの急落が起きるなど神経質な動きとなっています。
155円が介入ラインではないかと注目が集まっており、今後も神経質な動きが続くのではないかと思います。
財務省・金融庁・
もしくはこれらを飛ばして一気に実弾介入の可能性もあるのではないかと注目しています。
◎今週のイベントスケジュール
4月22日(月曜日)
16:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
4月23日(火曜日)
00:30 EUR ラガルドECB総裁発言
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
20:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
21:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
23:00 USD 米新築住宅販売戸数
4月24日(水曜日)
02:00 USD 米2年債入札
10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
16:35 EUR チポローネECB専務理事発言
21:30 USD 米耐久財受注
21:30 CAD カナダ小売売上高
23:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:30 USD 原油在庫量
4月25日(木曜日)
02:00 USD 米5年債入札
16:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
17:20 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言
20:00 TRY トルコ金融政策決定会合
21:30 USD 米GDP(速報値)、失業保険申請件数
23:00 USD 米中古住宅販売保留
4月26日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札
02:30 EUR パネッタ・イタリア中銀総裁発言
10:30 AUD 豪PPI(生産者物価指数)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見
17:00 EUR デギントスECB副総裁発言
18:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
21:30 USD PCEデフレーター
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
4月27日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント