日銀金融政策決定会合に注目! 「6月14日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年6月14日

日銀金融政策決定会合に注目! 「6月14日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は市場予想を下回る米PPI(生産者物価指数)が発表されるとドル買いで反応、その後はすぐに戻して再度ドル円は157円台で推移しています。

日銀金融政策決定会合を控えて、マーケット全般は様子見ムードの強い1日。

欧州市場では政治不安からユーロの上値の重い展開が続いています。

 

本日は日銀金融政策決定会合が予定されており、政策変更に注目が集まっています。

内容次第ではドル円が上値を抜けて、再度160円を目指す展開もあるのではないかと注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

日銀金融政策決定会合

注目度:高い

織り込み度:金利据え置きは織り込み済み、一部国債買い入れ額の減額予想

バイアス:円安

ポイント:国債買い入れ額の減額と金融正常化の見通し

 

利上げもしくは国債買い入れ額の減額が実施されるのではないかと注目が集まっています。

GDPはマイナス成長、家計消費は下方修正、実質賃金は25か月連続でマイナスとなっており、このような状況で金融正常化出来るのか注目しています。

ただ、据え置きが発表された場合は円安が進み、円安による経済への悪影響が懸念されます。

一部市場で予想されているように国債買い入れ額の減額が発表されるのか、それとも据え置きなのか注目です。

また、声明文や記者会見でハト派な姿勢が示されるのか、今後の金融正常化に向けてのヒントが出てこないかにも注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

米国は少しづつ景気後退が進んでおり、利下げ時期と回数に注目が集まっています。

景気の先行指標としてミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想よりも低下していれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。

今回は速報値なので市場予想と結果に乖離が出やすく、大きな値動きに繋がるのではないかと注目しています。

また、同時に発表される期待インフレ率が下方修正されるのか、それとも上方修正されるのかにも注目しています。

1年先期待インフレ率が上方修正されるようであれば利下げ先送り観測が進むのではないかと思います。

 

 

 

3)要人発言

 

先週カナダ・ECBともに利下げを発表しましたが、カナダ中銀はハト派、ECBはタカ派な内容で金融政策が発表されました。

昨日はFOMCが据え置きを発表し、金利見通し(ドット・チャート)は前回の年3回利下げ見通しから年1回利下げ見通しに修正されました。

あとは週末に日銀が予定されています。

金融政策発表後の要人から次回会合のヒントに繋がる発言が出てこないか注目です。

カナダは連続利下げの可能性があるのか?

ECBは9月利下げが濃厚となっており、それよりも前の利下げがあるのか?

FOMCは11月利下げスタートなのか?

それとも12月利下げスタートなのか?

それぞれ要人発言からヒントが出てこないか注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は156∼7円台で推移しています。

今週はFOMCや日銀が予定されており、結果次第で再度円安が進み160円を目指す展開もあるのではないかと注目しています。

円安が進み、160円に達した場合に再度円買い介入が実施されるのかに注目です。

4月末の介入時は各国の理解が得られていましたが、現在の状況では各国の理解、特に米国イエレン財務長官の理解は得られないのではないかと思います。

その状況で介入が実施できるのかにも注目です。

 

 

 

英欧政治不安

英国は7月4日に総選挙が予定されており、政権交代が濃厚となっています。

市場予想通りの結果になればポンド相場には大きな影響はないと思いますが、政権交代後の政策で大規模減税案など大きな政策変更を示唆するような発言が出てきた場合はポンド相場の乱高下に繋がるのではないかと注目しています。

また、先週末に実施された欧州議会選挙ではフランスやドイツなどが与党大敗となっており、フランスのマクロン大統領は議会解散し7月7日に総選挙を実施すると発表しました。

マクロン大統領が大統領となった時の大統領選で決戦投票までもつれ込んだルペン氏率いる極右政党「国民同盟(国民戦線)」が今回の欧州議会選挙で大勝しており、7月7日の選挙でも大勝するのではないかと予想されています。

ドイツもフランスも政治的不安が高まり、今後の政権運営が難しくなり混乱するのではないかと政治リスクに注目が集まっています。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

6月14日(金曜日)

 

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

16:35 EUR バスレ・スロベニア中銀総裁発言

18:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

21:30 USD 米輸入物価指数

21:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

22:35 EUR カザークス・ラトビア中銀総裁発言

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

6月15日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:30 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

08:00 USD クックFRB理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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