月初めのISMや雇用指標、カナダの政策金利に注目の1週間! 「9月2日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年9月2日

月初めのISMや雇用指標、カナダの政策金利に注目の1週間! 「9月2日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

注目されていた先週末のPCEデフレーターは市場予想通りとなりました。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は市場予想をやや下回る結果となりましたが、マーケットは金利高・ドル買いで反応しました。

ただ反応は限定的で、マーケットの注目は今週の雇用指標に移っています。

 

今週は月初めの週でISMや雇用指標、カナダの政策金利など大きく動く可能性の高いイベントが多数予定されています。

また、FOMCを控えて来週以降はブラックアウト期間に入るため、今週のうちに要人発言を確認しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

カナダ中銀金融政策発表

注目度:高い

織り込み度:0.25%

バイアス:特になし

ポイント:年内追加利下げの回数と来年の利下げ回数

 

カナダ中銀は6月・7月と連続利下げを実施しており、今回も追加利下げをするのではないかと予想されています。

注目は追加利下げの回数です。

年内の政策金利発表は今回を含めて3回あり、残り3回合とも利下げされるのではないかと予想されています。

声明文や記者会見から年内すべての会合で追加利下げを進めるのか、さらに0.5%利下げなど利下げ幅を拡大させるのか、それとも1会合は据え置きで利下げ幅を縮小させるのかを確認したいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

スイスCPI(消費者物価指数)

スイス中銀(スイス国立銀行)も利下げサイクルに入っており、CPI(消費者物価指数)の結果が低下していれば追加利下げの期待も高まります。

市場予想を下回るのか、前回値を下回るのか注目です。

 

 

 

ISM製造業景況指数

米国製造業の景況感を確認するISM製造業景況指数に注目。

好不況の分岐点である「50」を下回るのか、市場予想・前回値を下回るのか注目です。

景況感が悪化していれば利下げ幅拡大期待に繋がるのではないかと思います。

また、FRBが雇用市場に注目していることから、ISM製造業景況指数の内訳の中でも雇用指数が低下しているのか注目しておきたいと思います。

 

 

 

豪四半期GDP

豪州RBAは主要中銀の中で最も利下げが遅れる可能性が高い中銀です。

GDPの結果が市場予想を上回る結果となれば利下げ期待は遠のくのではないかと思います。

 

 

 

JOLTS求人件数

米国の雇用指標の先鋒であるJOLTS求人件数に注目。

物価が低下してきている状況で、FRBは雇用市場に注目しています。

JOLTS求人件数の悪化は利下げ幅の拡大、利下げスピードの加速に繋がるのではないかと注目しています。

注目度も高くなっているので、マーケットの反応も大きくなるのではないかと思います。

 

 

 

ADP雇用統計

週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目です。

FRBが雇用市場に注目しているため、ADP雇用統計の注目度も高まっているのではないかと思います。

市場予想から±5万人の乖離が出た場合には、かなり大きな値動きになるのではないかと注目しています。

 

 

 

ISM非製造業景況指数

米国のGDPの大半を占めるサービス業の景況感を確認するためISM非製造業景況指数に注目です。

米国の非製造業が悪化しているようであれば利下げ幅拡大期待に繋がるのではないかと思います。

ISM非製造業景況指数もISM製造業景況指数と同様に、特に内訳の雇用指数に注目しておきたいと思います。

 

 

 

NFP雇用統計・失業率・平均時給

米国の物価も落ち着きつつあり、FRBの注目も雇用市場に移ってきています。

そのため雇用統計に注目が集まっていますが、先日公表された年次改定で過去最大の下方修正されたことで信頼性が低下しています。

なのでマーケットは雇用者数よりも失業率を重要視するのではないかと考えています。

失業率が市場予想・前回値よりも悪化しているのか注目です。

 

 

 

カナダ雇用統計・失業率

カナダは主要国の中でも先行して利下げを進めています。

雇用結果が悪化していれば利下げ幅の拡大に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

地政学リスクとしてウクライナ情勢や中東情勢が挙げられます。

どちらも武力行使を行っており、次の段階や最悪の段階に進む可能性に注意しておきたいと思います。

特にロシアが戦術核を使用した場合は大きくリスクオフが進むのではないかと思います。

 

また、その他にも米国大統領選挙に関する発言やヘッドライン、日本の自民党総裁選やその先の解散総選挙に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。

特に大統領選挙はトランプ候補とハリス候補が拮抗してきているため、どちらかに傾くような内容が出てきた場合はリスクオフが進む可能性があります。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

9月2日(月曜日)

 

米国・カナダ休場(レイバーデイ)

 

10:45 CNY 財新製造業PMI

16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)

17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

 

 

9月3日(火曜日)

 

15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

21:45 GBP ブリーデンBOE副総裁発言

22:45 USD 米製造業PMI(改定値)

23:00 USD ISM製造業景況指数

 

 

9月4日(水曜日)

 

10:30 AUD 豪四半期GDP

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

20:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

21:30 USD 米貿易収支

21:30 CAD カナダ貿易収支

22:45 CAD カナダ政策金利発表

23:00 USD JOLTS求人件数

23:30 CAD マックレムBOC総裁発言(記者会見)

 

 

9月5日(木曜日)

 

03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)

10:30 JPY 高田日銀審議員発言

11:00 AUD ブロックRBA総裁発言

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米失業保険申請件数

22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

 

 

9月6日(金曜日)

 

00:00 USD 原油在庫量

16:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

21:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

23:00 CAD IveyPMI

 

 

9月7日(土曜日)

 

00:00 USD ウォラーFRB理事発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

12:00 USD ウォラーFRB理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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