2021年9月30日
月末・四半期末でドル高は昨日同様に継続するのか!? 「9月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はドル買いが大きく買われ、ドル高が進みました。
月末・四半期末の実需のドル買いが出てきたのではないかと言われています。
また、中国景気後退などの懸念からリスクオフも重なり、ドル買い・円買いが進みました。
円買いが進んでいますが、円以上にドル買いが進みドル円は上昇、一時112円を付けました。
中国景気の後退は商品市場の下落に繋がり、金・銀・プラチナなど非鉄金属などが下落しています。
商品市場の下落がリスクオフ要因となっているようです。
本日は月末・四半期末なので仲値やロンドンFIXに注意しながら、昨日の流れが本日も続くのか注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)米議会・ドル高
ドル高の流れが本日も継続するか注目です。
米金利の上昇や利上げ期待、月末・期末のドル需要などドル買い要因もありますが、政府機関の閉鎖やデフォルト懸念などドル売り要因もあります。
ドル買い要因とドル売り要因が入り混じる中でドル買いが進んでいる状況なので、売り要因が勝ったときにイッキにドル売りが進む可能性だけ気を付けておきたいと思います。
本日はGDP改定値や新規失業保険申請件数の発表、上院議会での予算と債務上限の引き上げ採決、要人発言などに注意しながら、米金利の動向に注目していきたいと思います。
2)中国経済
中国経済の後退が注目されています。
特に注目されているのは中国恒大集団と電力不足です。
中国恒大集団に関しては、中国当局積極的に介入することはないようですが、地方政府が介入して中国恒大集団の参加企業などを分解しながら買収し、最終的にソフトランディングするのではないかとの予想が強くなっています。
なので、中国恒大集団の問題は少しづつ材料としては弱くなっていくようです。
電力不足は大きな問題になってきています。
昨日は強制停電が起きているところも出てきています。
停電は工場などの停止に繋がり、サプライチェーンとして海外に部品供給や製品輸出に影響する可能性が高くなり、世界の製造業に影響する可能性があります。
また、中国経済の後退は、世界の景気後退にも繋がりかねないので注意しておきたいと思います。
本日は中国製造業・非製造業PMI、財新製造業PMIなどの発表があるので、景気後退しているのか、停電が製造業などに影響が出ているのか注目したいと思います。
3)欧州物価指標
欧州ではフランスやドイツなどで物価指標HICP(消費者物価指数)が発表されます。
予想を上回る結果が出てくるようであればECBのテーパリング期待に繋がり、ユーロの下支えとなる可能性があります。
指標結果には注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月30日(木曜日)
10:00 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:30 AUD 豪建築許可件数
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:00 GBP 英GDP(月次)(4~6月期改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
16:10 JPY 黒田日銀総裁発言
16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏失業率
19:15 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米4~6月期GDP(確定値)・新規失業保険申請件数
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
10月1日(金曜日)
00:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
00:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言(23年投票権)
01:30 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
02:05 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
03:00 MXN メキシコ金融政策決定会合
03:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
04:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言(23年投票権)
08:50 JPY 日銀短観・日銀金融政策決定会合における主な意見
国内唯一のFX月刊誌「FX攻略 .com」で長期にわたり連載していたコラムをまとめた電子書籍が発売されました。
コラムでは書かれていなかった内容も追記しています。
・電子書籍の詳細はこちら|Kindleストア
岡ちゃんマンおススメ分析ツール
TradingView
数多くの通貨ペア、商品、債権、株価指数など取り扱っており、様々な分析が出来るプラットフォームです。
為替・株式・債券・商品など各マーケットは相関性があり、各マーケットを見比べることはトレードにとってプラスになります。
1枚のチャートに為替と株価指数や、為替と商品などを重ねて表示できるのは比較するときにとても便利です。
多くの機能は無料で使えるので試しに使ってみてはいかがでしょう!
SNS機能も付いているので、是非フォローしていただけたらと思います↓↓↓
https://jp.tradingview.com/u/okachanman/