2018年10月29日
欧州はサマータイム終了! 標準時入りの相場注目点 ~10月29日の戦略~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎本日の注目点
1)欧州サマータイム終了
今週より、欧州はサマータイムが終了、標準時間に移行しています。 先週までは東京市場ではあまり動かずに、欧州入りして方向感が出ていました。 今週も同じような流れになるのであれば、1時間遅れて動き出すことになります。 気を付けておきたいところです!
ちなみに、米国・カナダ等は来週から標準時入りなので、今週はサマータイムのまま(今まで通り)です。
2)ドイツ・ヘッセン州議会選挙
昨日(28日)、ドイツのヘッセン州議会選挙の投開票が実施されました。 ヘッセン州は、ドイツ金融都市フランクフルトがあり、重要なところですが、メルケル首相率いる与党(CDU)は大きく議席を減らしています。 極右政党AfDや緑の党が議席を伸ばしています。 ドイツでのメルケル首相の発言力・求心力の低下が懸念されています。 また、ドイツでの発言力・求心力の低下は、欧州での低下につながります。 欧州の極右化が懸念されます。
極右化で気になっているのが、トランプ大統領の大統領選挙戦略官だったスティーブ・バノン氏が現在、欧州の極右政党を結び付けようと動いていることです。 国を超えて、バノン氏が極右政党を結び付けて、欧州全体で再度極右化してくるとEU崩壊危機の再来となってきます。 ユーロにとってネガティブは要因なので注視していきたいと思います。
3)イタリア予算案
イタリアの予算案について、欧州全体が注目しています。 再提出期限は来週以降ですが、その前に再提出をイタリアが拒否する可能性があります。 予算案に関しては、格付け会社の格下げが発表。 イタリア国債利回りは上昇しています。 ドイツとの金利差が拡大しています。 注目は「独伊金利差は400ポイント!」ここに近づいてくるとかなり危険です。 注視していきたいと思います。
先週のECB理事会では、イタリア関連の質疑応答が続きました。 ドラギ総裁は記者会見で、イタリア問題は周辺国に影響してはいないといっていましたが、スペインやポルトガルなどの長期金利も上昇しています。 個人的にイタリア問題は、周辺国に影響が出始めていると感じています。 欧州金融危機が懸念されればユーロ売りに繋がります。 注目していきたいと思います。
ムーディーズ格付け発表、イタリアは格下げ! ~教えてFX,格付けとは解説~
4)トランプ大統領の自動車関税発言
週末に、トランプ大統領は日本に対し、市場開放しなければ自動車に関税20%を課すと発言しています。 先週は日本株は乱高下で、最終的に下落で終わっています。 自動車関税発言は、自動車関連株の下落に繋がり、日経平均の下落に繋がります。 週明けの株式市場の反応が気になるところです。
米国では、中間選挙を来週に控えています。 トランプ大統領の人気取り発言には注意したいと思います。 今回の関税発言もどこまで本気なのか? マーケットの受け止め方も注目です。
◎本日のイベントスケジュール
10/29(月曜日)
18:30 GBP 英消費者信用残高
21:30 USD PCEデフレーター
22:45 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
10/30(火曜日)
09:30 AUD 建設許可件数
11:10 AUD ブロックRBA総裁補佐発言
◎記録室
先週末の株価、金利、要人発言は以下にまとめています。