2018年10月24日

欧州不安・英国不安・トルコ不安、リスクオフ相場突入　～10月24日の戦略～

記事を書いた人：岡ちゃんマン

◎保有中のポジションと戦略

EUR/USDのShortポジションはホールド中。　明日にECB理事会を控えていることから、追加ポジションは増やさず様子を見たいと思います。　イタリア予算案、トルコリラの下落などEUR売り材料は増えていっています。

EUR/USD　４時間足チャート

EUR/USD　日足チャート

AUD/USDのShortポジションはホールド中。下値模索中なのですが、底堅い動きをしています。　4時間足チャートで見るとダブルボトムを形成中にも見えます。　AUDは売り材料が多いと見ていますが、安値更新できず反発となるといったん決済を考えています。　ストップは”0.7180″に置いておきます。

AUD/USD　4時間足チャート

AUD/USD　日足チャート

注目点でも触れていますが、メイ政権不安が出てきました。　仮に不信任案が提出となれば、ポンド売りで検討しています。　GBP/JPYで145円をポイントに考えています。　割れてくるようであれば、Shortポジションを考えています。

GBP/JPY　４時間足チャート

GBP/JPY　日足チャート

◎本日の注目点

１）イタリア予算案

イタリア予算案は、懸念していたように欧州から拒否されました。　EUで予算案が拒否されたのは初めてのことです。　イタリアは今回のことに対して、予算案の代替え案は用意してないと発言。　ここからEU側・イタリア側のどちらが折れるのかわかりませんが、先行きの見えない不安感からイタリア債は大幅に売られています。　イタリア不安は、スペインやギリシャなど欧州内で影響は広がりつつあります。　26日にはS&Pによるイタリア格付け見直しが予定されています。　予算案を巡る報道・発言に注目です。

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２）英国政治とBrexit交渉

先週のEUサミットでは、進展が見られなかったBrexit交渉。　先日メイ首相は英議会で演説しました。　進展が見られなかったことで、メイ首相は窮地に立たされています。　早ければ本日にも不信任案が提出されるのではないかとの報道もあります。　英国政治に注目しておきたいと思います。

３）カナダ政策金利

カナダ中銀は、政策金利を0.25%の利上げを予想されています。　利上げ予想は8割以上ではないかと思いますが、懸念は先週発表された経済指標、CPIや小売売上高です。市場予想より大きく下回りました。　サプライズの据え置きとなると、大幅にカナダドルは売られるのではないかと思います。注目です。

４）トルコ政治

昨日、エルドアン大統領はサウジ人記者殺害について演説を行いました。　サウジアラビアについての不安は広がっていますが、昨日のトルコリラ売りには、別の要因もあったようです。　昨日、エルドアン大統領と同盟を結んでいた極右政党MHPが、同盟を破棄しましたと報道されました。　また、エルドアン大統領は国内の銀行に対し、金利の引き下げを要求したとの報道も!?　トルコ国内も、再度不安感が増してきています。

◎本日のイベントスケジュール

10/24(水曜日)

16:15　EUR　フランス製造業・サービス業PMI
16:30　SEK　スウェーデン政策金利発表
16:30　EUR　ドイツ製造業・サービス業PMI
17:00　EUR　欧州製造業・サービス業PMI
22:45　USD　マークイット総合・サービス業PMI
23:00　CAD　カナダ政策金利発表
23:30　USD　原油在庫量

10/25(木曜日)

00:15　CAD　カナダ中銀記者会見
02:00　USD　5年債入札
02:00　USD　ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:10　USD　メスター・クリーブランド連銀総裁発言
03:00　USD　ベージュブック(地区連銀経済報告書)
06:45　NZD　NZ貿易収支
08:00　USD　ブレイナードFRB理事発言