2019年12月16日
欧米で各PMI発表! リスクオンは継続できるか!? 「12月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は英国総選挙や米中協議合意、トランプ大統領の弾劾などで相場は大きく動きました。
大きなイベントを終えたことで、ここからの方向感を占う週になりそうです。
そのため、ビックイベントをどのように消化していくのか注目の1日です。
また、年末も近くなり段々とマーケットが閑散としてくると思われ、急な値動きや変な値動きが出てくる可能性があるので気を付けたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)各国PMI
欧州(フランス・ドイツ・ユーロ圏)で製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
ドイツやユーロ圏では底打ち感が出てきているので、今回の発表でも予想を上回り回復傾向が確認できるかが注目されます。
英国でも製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
特に注目は製造業とサービス業です。
Brexitによる影響で英国経済は冷え込んできています。
予想では好不況の分岐点「50」を割り込んでいるので、予想を上回り「50」を回復することが出来るのか、それとも予想を下回り景気後退を示すのか注目しています。
特に、総選挙が終わり、Brexitから経済に注目が移ってくる可能性が高いので、英指標に注目しておきたいと思います。
米国でも製造業・サービス業・総合PMIが発表されますが、米国ではISMのほうが注目されているため欧州・英国ほど注目度は高くないかもしれません。
ただ、米国も景気減速が懸念されていることから好不況の分岐点「50」を割り込まないか注目です。
2)米中協議
先週末に米中協議第1弾で合意、署名作業の調整に入っていると伝わってきていますが、この辺りについては織り込まれていると思われます。
次は米中協議第2弾についてが注目されてくるのではないかと思われます。
第1弾で合意といっても、米国と中国の間では温度差もあり、本当の意味で合意出来たのか不安も残っています。
いつ、対立が始まってもおかしくありません。
リスクオフになった場合に気を付けて、ヘッドラインに気を付けておきたいと思います。
3)Brexit
先週、英国総選挙が終わったことで1月末での離脱が見えてきました。
このことから、経済指標に注目が集まる可能性もありますが、同様に今まで停滞していたBrexitが進み始める可能性もあります。
離脱が確定すれば、今度はEUとのFTA(自由貿易協定)が重要になってきます。
EU側は早速、英国に良い所どりはさせないと発言し始めています。
英国の離脱はここからが本番だという見方もでき、ここからのFTA次第では英国経済に大打撃ということにもなりかねません。
Brexitに関する追加報道やヘッドラインに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
12月16日(月曜日)
09:01 GBP ライトムーブ住宅価格指数
11:00 CNY 中国鉱工業生産
16:00 TRY トルコ失業率・小売売上高
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
18:00 EUR イタリア製造業・サービス業・総合PMI
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI
22:00 EUR デギントスECB副総裁発言
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI
12月17日(火曜日)
05:00 NZD Westpac消費者信頼感指数
09:00 NZD NBNZ企業景況感指数
09:30 AUD RBA理事会議事要旨