2023年8月24日
注目のジャクソンホール・シンポジウム開催! 「8月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は景気の先行指標として注目されている製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表され、ドイツやフランス、ユーロ圏などのサービス業が弱い結果となりました。
特に市場予想では好不況の分岐点である「50」を上回る予想でしたが、結果は「50」を下回り景気後退が懸念される展開となっています。
英国でも製造業・サービス業・総合のいずれも市場予想を下回り、いずれも好不況の分岐点「50」を下回る結果となっています。
英国は主要国の中でも最もインフレが高止まりしていることを考えると、欧州の景気後退よりも英国の景気後退の方が深刻なようです。
米国もサービス業が市場予想を下回りましたが、好不況の分岐点「50」は上回る結果となっており、英欧よりは底堅い景気が確認されました。
それでも、市場予想を下回ったことを受けてドル売りが進み、ドル円は一時144円台まで下落しています。
本日から注目のジャクソンホール・シンポジウムが開催されますが、メインとなるのは明日のパウエルFRB議長の講演ですが、ジャクソンホール・シンポジウムで集まった要人たちからどのような発言があるのかわかりません。
急な発言が出てきてマーケットに大きな影響が出てこないか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米耐久財受注
耐久財とは、自動車や家具、航空機など耐久年数3年以上のもののことで、民間の設備投資の先行指標として耐久財受注が注目されています。
設備投資に積極的であれば好景気を見通しているからなので、耐久財受注は景気の先行指標の1つとして注目されています。
2)要人発言
ジャクソンホール・シンポジウム
ジャクソンホール・シンポジウムはジャクソンホールという地名の避暑地でカンザスシティ連銀が開催するシンポジウムです。
多くの国から経済学者や財務相、中銀総裁などが集まるシンポジウムです。
シンポジウムは非公開となっており、シンポジウムの間には中銀総裁や財務相の会談なども行われています。
過去にはジャクソンホール・シンポジウムでの発言が大きなサプライズとなり、大きなトレンドの転換点となったこともあります。
また、欧米の参加者は夏休みを開けて、ジャクソンホール・シンポジウムから相場に戻ってくる人も多く、本格的に下半期の取引がスタートします。
ジャクソンホール・シンポジウム期間中の発言、特にパウエルFRB議長やラガルドECB総裁の発言には注目しておきたいと思います。
円安・口先介入
ドル円は145円を超えて一時は146円台に突入しています。
ドル高の影響もありますが、日銀の緩和姿勢による円安の影響も大きいです。
このまま円安が進むようであれば口先介入、実弾介入の警戒感が高まります。
週末にはジャクソンホール・シンポジウムで各国の中銀関係者や財務相などと会うことになります。
各国との調整ができるようであれば、その後に介入の可能性も高まります。
介入に関する可能性を見極めるためにも、政府や日銀の発言に注目、発言のレベル感にも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
8月24日(木曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 USD 米耐久財受注・失業保険申請件数
8月25日(金曜日)
01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
02:00 USD 米30年債入札