注目の日銀金融政策決定会合! 「10月31日の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 注目の日銀金融政策決定会合! 「10月31日の注目点とイベントスケジュール」

2023年10月31日

注目の日銀金融政策決定会合! 「10月31日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日、日経新聞が「日銀は明日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を議論。現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力」と報じたことで円買いが進みドル円は急落、ドル円は0時30分前には一時148.81円と日通し安値を更新した

 

本日は注目の日銀金融政策決定会合です。

昨日の日経新聞の報道のように金利誘導目標の柔軟化するのではないかと予想しています。

展望レポートと併せてどのくらい円買いが進むのか注目です。

また、19時に発表される介入実績にも注目しておきたいと思います。

ドル円が150円付近の時に介入のような動きがあったが当局はノーコメント、本当に介入があったのか、なかったのか、介入実績に注目です。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

日銀金融政策決定会合

注目度:かなり高い

織り込み度:金利据え置きは織り込み済み、YCC(イールドカーブ・コントロール)は修正か

バイアス:円安

ポイント:インフレ見通しとYCC(イールドカーブ・コントロール)

 

今回の日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃に注目が集まっています。

日銀の展望レポートで23年度と24年度の物価見通しが上方修正されるのではないかとの観測報道から、日銀の物価目標たっていに近づき金融正常化に動くのではないかと注目を集めています。

先週にはYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導目標を1.0%から1.5%に修正するのではないかとの観測も出てきています。

また、昨日の夜(本日早朝)に日経新聞が金利誘導目標の柔軟化と報じたことで修正期待が一気に高まっています。

修正や撤廃などの変更が出てきた場合は一時円買いが進む可能性があります。

日銀展望レポートの上方修正だけでも円買い反応が出る可能性があるので注意しておきたいと思います。

また、物価見通しやYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃については、記者会見でも質疑が集中する可能性が高いので、記者会見の内容にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

フランス・ユーロ圏HICP(消費者物価指数)

ECBは利上げを終了するのではないかとの観測が高まっています。

物価上昇を抑制するための利上げなので、物価が低下してきていれば利上げ終了が見えてくるのではないかと思います。

ドイツに次ぐ経済規模のフランスと、欧州全体のユーロ圏の物価高に注目が集まっています。

フランス・ユーロ圏のHICP(消費者物価指数)が市場予想よりも低下していた場合は、利上げ終了、来年の利下げも近いのではないかとの観測につながりユーロ売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

カナダGDP

カナダは先日の金融政策発表で、経済見通しは下方修正し、インフレ見通しは上方修正しています。

今回のGDPが市場予想を下回るようだと声明文通りになり、利上げは終了、来年の利下げに向けて注目が集まるのではないかと思います。

 

 

 

NZ雇用統計

ニュージーランドは連続で据え置きとなっており、利上げは終了していると思います。

なので、次は利下げ時期に注目していますが、景気後退に繋がる雇用状況を確認するために雇用者数と失業率に注目しています。

雇用者数が低下し、失業率が悪化していた場合には景気後退懸念に繋がり早期の利下げ期待に高まるのではないかと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

中東情勢

中東の地政学リスクは長期化が懸念され、周辺国を巻き込みながら拡大が懸念されています。

さすがに第3次世界大戦には発展しないと思いますが、第5次中東戦争に発展する可能性は大いにあるのではないかと思っています。

第5次中東戦争に発展した場合、イランがホルムズ海峡を封鎖し、中東の原油が滞り石油ショックに繋がる可能性には注意しておきたいと思います。

特にウクライナ情勢以降エネルギー価格の上昇によるインフレなど、原油価格による世界経済への影響が大きいだけに石油ショックには要注意です。

日本はエネルギー輸入国、特に中東からのエネルギー輸入が大きいため影響も大きく、輸入物価の上昇は貿易赤字に繋がり円安加速の要因に繋がる可能性が高いと思っています。

中東情勢と原油価格に注目です。

 

 

 

円安・介入警戒

先週、ドル円は150円を超えて一時150.76円まで上昇しています。

150円を超えてから円水準や介入に関する発言が増えてきています。

150円付近のオプションも解消されて軽くなってきていることから、ドル円は151円に向けて上昇する可能性が高くなってきました。

ドル円の上昇と介入に関する発言に注目です。

また、今週は介入実績の発表に注目しています。

今の所、介入はしていないと思いますが、介入されていた場合は介入についての発言にさらに注目が集まると思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月31日(火曜日)

 

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

12時頃 JPY 日銀金融政策決定会合・声明文・展望レポート

15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見

15:30 EUR フランスGDP(速報値)

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

17:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

18:30 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言

19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)、GDP(速報値)

19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

20:45 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言

21:30 CAD カナダGDP

23:00 USD 米消費者信頼感指数

 

 

11月1日(水曜日)

 

01:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

06:45 NZD NZ雇用統計・失業率

07:00 NZD オアRBNZ総裁発言

10:45 CNY 財新製造業PMI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND