2023年4月12日
注目の米CPI(消費者物価指数)とFOMC議事要旨が発表! 「4月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は重要指標などもなく、米CPI(消費者物価指数)を翌日に控えて材料難の1日でした。
イースター連休明けの欧州市場ではドイツやフランスの株価が大きく上昇、リスクオンでユーロ買いが進みました。
本日は米CPI(消費者物価指数)やFOMC議事要旨、カナダ中銀の政策発表など材料が目白押しなので、大きな方向感が出てくるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
カナダ中銀
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:カナダドル安
ポイント:経済見通しと年内利下げ観測
カナダ中銀は前回の金融政策発表で据え置きを発表し、利上げサイクルを終了しています。
「データ次第では利上げ再開の可能性」
先日OPECプラスがサプライズ発表した減産の結果、原油価格が上昇しておりカナダ経済にとってはプラスとなっていますが、ハイペースの利上げによる景気後退や金融不安による景気後退など、カナダ経済の後退が懸念されており、中銀がどのような見通しになっているのか、年内に利下げの可能性があるのか注目されています。
経済見通しと年内利下げに関してどのように触れられるのか、声明文に注目です。
FOMC議事要旨
3月のFOMC直前(ブラックアウト期間中)にSVBの破綻に始まった金融不安が広がりました。
金融不安が完全に落ち着いていない状況でのFOMCとなり、その上で0.25%利上げを実施しました。
金融不安前にはターミナルレート(利上げの最終水準)が6%に届きそうな勢いでしたが、金融不安を受けてターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%に据え置かれました。
パウエルFRB議長は記者会見で、銀行の規制強化が引き締め効果があるためFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)を据え置いたと発言しています。
銀行の規制強化をどのくらい見通していたのか、どのくらいの引き締め効果を考慮していたのか注目です。
だいぶ金融不安が落ち着いてきている現状と、議事要旨の内容で予測されていた銀行規制強化と乖離があれば金利やドルが動くのではないかと注目しています。
2)経済指標
米CPI(消費者物価指数)
先週のISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数やADP雇用統計、NFP雇用統計から景気の後退が見えてきています。
今回のCPI(消費者物価指数)が市場予想通り、もしくは市場予想を下回りインフレ鈍化が確認されれば、FRBの利上げ見通しや年内利下げ見通しに大きく影響するのではないかと注目しています。
インフレ鈍化が確認されればドル売りが加速するのではないかと注目しています。
豪雇用統計
利上げの効果を確認するためとして、RBAは利上げサイクルを停止しています。
利上げにより景気後退、雇用が悪化していた場合はこのまま利上げ終了となり豪ドル売りが進むのではないかと注目しています。
特に注目しておきたいのが、労働参加率に注目です。
労働参加率が低下しているうえに、失業率が悪化していた場合は大きく豪ドルが売られるのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月12日(水曜日)
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシント
13:45 AUD ブロックRBA総裁補佐発言
21:30 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
22:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
23:00 CAD カナダ中銀(BOC)政策金利発表
23:30 USD 原油在庫量
4月13日(木曜日)
00:00 CAD マックレムBOC総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(3月22日分)・米経常収支
03:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
04:15 GBP ベイリーBOE総裁発言
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率