2022年10月7日
注目の雇用統計発表! 「10月7日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧米株価の下落でリスクオフが進みドル高・円高・オセアニア安になっています。
円高よりも、さらにドル高が進み、ドル円は145円台を回復しています。
本日は注目の雇用統計を控えているので、東京・欧州市場では様子見ムードになるのではないかと思います。
雇用統計の結果でドル高が進むのか、今まで進んだドル高の調整が進むのかが見えてくるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計
NFP雇用統計
先日のADP雇用統計ではやや予想を上回る結果が出てきています。
本日のNFP雇用統計では失業率と平均時給の結果に注目したいと思います。
米国では人手不足から人件費が高騰し、物価高の要因の一つとなっています。
失業率や平均時給が予想よりも良かった場合、人手不足・人件費高騰が継続、インフレが懸念されFRBが引き締め加速させるのではないかとの思惑に繋がります。
金利高・ドル高・株安に繋がるのではないかと思います。
カナダ雇用統計
カナダの8月CPI(消費者物価指数)は予想を下回る結果で、物価のピークアウトが期待され利上げペースの後退が注目されています。
今回の雇用統計が予想を下回る結果となれば、カナダ中銀は利上げペースを鈍化させる可能性が高くなりカナダドルが売られるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
ロシア・ウクライナ情勢
ロシアはウクライナ東部4州をロシアとして併合してしまいました。
東部4州の併合を欧米諸国は当然批判し、トルコなども併合を批判しています。
欧米などは併合をキッカケに、さらにロシアへの制裁を強化すると思われます。
今後ロシアがどのような行動に出てくるのか、ロシアは東部4州への攻撃はロシアへの攻撃とみなすと言っているので、東部4州へ攻撃した場合ロシアがどのような反撃をしてくるのか注目です。
ロシアの動き次第では再度リスクオフが大きく進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
欧州リスク
欧州にはエネルギー問題・食糧問題・イタリア問題・英国との関係など多くの問題を抱えています。
なかでもロシアからの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム」の停止は欧州のエネルギー価格高騰に繋がっています。
パイプラインに損傷があり天然ガスが漏れているとの報道で、原因はロシアによるものではないかと言われています。
また、ガス供給のガスプロムはイタリア向けの供給を停止するとの報道も出ており、欧州のエネルギー事情はさらに苦しくなってきています。
イタリアでは総選挙で右派連合が政権をとっており、EUとの結束に不安が出てきています。
◎本日のイベントスケジュール
10月7日(金曜日)
09:30 AUD RBA半期金融報告
19:25 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
10月8日(土曜日)
00:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
01:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント