2022年11月10日
注目のCPI(消費者物価指数)発表! 「11月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、開票が進んだ米中間選挙は民主党が善戦し、上院議会ではギリギリ過半数を維持できるかという状況になっています。
ただ、再集計や決選投票など最終結果が出てくるまで時間がかかりそうです。
マーケットの注目は本日発表のCPI(消費者物価指数)に移っています。
CPI(消費者物価指数)の結果で大きく動くのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)米CPI(消費者物価指数)
先週発表された雇用統計では強弱入り混じる状況だったことから、注目は米CPI(消費者物価指数)に移っています。
先日のFOMCで12月FOMCは利上げ幅を縮小する議論がされ、0.5%利上げの可能性が高まっています。
ただ、ターミナルレート(利上げの終了水準)に関してはFOMCを境に上昇しています。
今回のCPI(消費者物価指数)が予想を下回る結果となれば12月FOMCの0.5%利上げが確定的となり、ターミナルレート(利上げの終了水準)も下がる可能性が出てきてドル売りが進む可能性が出てきます。
反対に予想を大きく上回る結果となれば12月FOMCの0.75%の利上げの噂が出始め、ターミナルレート(利上げの終了水準)もさらに上昇する可能性が出てくるのではないかと思います。
CPI(消費者物価指数)の結果と金利の動きに注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
先日のFOMCから注目はターミナルレート(利上げの終了水準)に移ってきています。
ターミナルレート(利上げの終了水準)に関する発言に注目し、金利が上昇するのかと併せて注目しておきたいと思います。
また、先週末はポジション調整なのか金利が上昇してもドル売りが進む場面がありました。
そのような状況が続く場合はドル売りにトレンド転換する可能性があるので、金利とドルの動きも併せて注目したいと思います。
ECB
引き締めは必要だがFRBほどは…などと、少し弱気な発言も出てきています。
物価だけで見れば米国よりも欧州のほうが深刻な状況です。
ただ、FRBと同じペースで利上げを進めた場合は欧州のほうが景気後退進むのではないかと懸念されます。
ECBが引き締めをどのくらいのペースで進めるのか、景気後退がどのくらい懸念されるのかECBメンバーの発言に注目したいと思います。
BOE
先週の英中銀政策発表では0.75%の利上げを発表したものの、9名のMPCメンバーのうち2名が0.75%以下の利上げを示唆していました。
今後の利上げについて利上げ幅を縮小するのか、それともハイペースで利上げを進めるのか、要人発言に注目です。
また、今後のインフレ見通しや景気見通しなどについてどのような発言が出てくるかも注目したいと思います。
日銀・政府
今週も日銀による円買い介入があるのか、介入に関する発言に注目。
また、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や、緩和の終了・出口戦略など、緩和の終了に関する発言が出てくるのかにも注目です。
その他に、日銀の次期総裁候補が誰なのかなど、来年の日銀に関する観測などにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月10日(木曜日)
10:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
16:00 USD ウォラーFRB理事発言
20:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
22:00 EUR シュナーベルECB専務理事、カジミール・スロバキア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁発言
22:00 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
22:10 GBP テンレイロBOE外部理事発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)・失業保険申請件数
22:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
23:35 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
11月11日(金曜日)
01:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
01:50 CAD マックレムBOC総裁発言
02:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
03:00 USD 米30年債入札
03:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
04:00 USD 米月次財政収支
04:00 MXN メキシコ中銀政策金利発表