2020年9月10日
注目のECB理事会が開催! 「9月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
一昨日は株価下落などからリスクオフの展開となっていましたが、昨日は株価反発上昇しリスクオフの流れが少し緩んだ展開となっています。
ECB理事会を前にして関係者の発言として、景気見通しが上方修正されるのではないかと報じられたこともリスクオフの流れ後退の要因の一つではないかと思われます。
景気見通し上方修正の可能性が報じられると、追加緩和を織り込み始めていたユーロは上昇、追加緩和の期待は後退しました。
本日のECB理事会に注目が集まり、発表前は様子見となりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日、ECB理事会が予定されていて、注目度が高くなってきています。
ECB理事会のポイントは以下の4点ではないかと思われます。
・政策金利
・【量的緩和】PEPP、PSPPの拡大
・ラガルド総裁の記者会見
・スタッフ予想
それぞれの予想は以下の通りで、その上で考えられるパターンは以下の5通りではないかと考えています。
・政策金利 → 予想:据え置き
・【量的緩和】PEPP、PSPPの拡大 → 予想:据え置き(追加緩和の可能性も少し織り込んでいる)
※昨日の関係筋の話ということで景気見通しが上方修正されるのではないかと報じられたことで追加緩和期待は後退している
・ラガルド総裁の記者会見 → ユーロ高懸念発言
・スタッフ予想 → 6月から据え置き
※昨日の関係筋の話ということで上方修正の可能性が出てきた
【考えられるパターン】
1.金利据え置き、緩和据え置き、ユーロ高懸念発言、スタッフ予想上方修正
ユーロ高懸念発言よりもスタッフ予想上方修正のほうがより反応しユーロ高
2.金利据え置き、緩和据え置き、ユーロ高懸念発言、スタッフ予想下方修正
発言と下方修正でユーロ安
3.金利据え置き、緩和拡大、ユーロ高懸念発言、スタッフ予想下方修正
予想される中で最もユーロ安で反応
4.金利据え置き、緩和据え置き、ユーロ高懸念には触れず、スタッフ予想上方修正
追加緩和やユーロ高懸念発言については多少織り込まれていたためにユーロ高で反応
5.金利据え置き、緩和縮小、ユーロ高発言には触れず、スタッフ予想上方修正
予想される中で最もユーロ高で反応
本日のECB理事会の結果とマーケットの反応を注目したいと思います。
2)英国離脱協議
英国と欧州の離脱協議が難航している。
また、英国内でも今年1月の締結した「離脱協定」を一部なかったことにする法案が提出されていることが、問題視されている。
今週再開された離脱協議は本日までの予定となっており、今週の協議内容が発表されるのではないかと思われます。
ほとんど進展はないと思われ、ポジティブな内容が出てくるのは難しいと思っています。
また、それとは別に英国では「離脱協定」を一部なかったことにする法案が提出されたことで、欧州は猛反発しています。
国家間で取り決めた協定を、一方的に取り消すとなると国際的に信頼がなくなるのではないかと懸念され、今後の米国や日本との貿易交渉、TPP参加の交渉などに影響が出てくるのではないかと懸念されている。
◎本日のイベントスケジュール
9月10日(木曜日)
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
16:00 TRY トルコ失業率
16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
20:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表
21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
21:30 USD 新規失業保険申請件数
9月11日(金曜日)
00:00 USD 原油在庫量
01:30 EUR ビルロワドガロー・フランス中銀総裁発言
02:00 EUR ラガルドECB総裁発言
02:30 CAD マックレムBOC総裁発言
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