2022年9月21日
注目のFOMC、金融政策発表! 「9月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は今晩から明日にかけての政策発表ラッシュを控えて、様子見ムードが広まり小動きな展開が続きました。
カナダで発表されたCPI(消費者物価指数)は予想を下回ったことで、インフレ抑制に効果が出てきており、カナダ中銀は引き締めペースを鈍化させるのではないかとの思惑からカナダドルが売られました。
世界的な景気後退の懸念から、原油需要の低下から原油価格が低下していることもカナダドル下落の追い風となっています。
日本ではCPI(消費者物価指数)が発表され、前年比2.9%と日銀の物価目標である前年比2.0%を上回りましたが、日銀は緩和継続を発表するとの予想からマーケットの反応は限定的でした。
本日は夜中にFOMCで金融政策やドットチャートが発表されることから、様子見ムードが継続し小動きな展開が続くと思います。
ただ、NY市場に入ると、FOMC前のポジション調整で急な動きはあるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:0.75%利上げを織り込み済み
バイアス:ドル買い
ポイント:ドットチャート・記者会見
0.75%利上げは織り込み済みで、サプライズを嫌うFRBは1.00%利上げはしないと思います。
もし、1.00%利上げだった場合はサプライズで大幅ドル買いが出てくると思います。
注目しているのはFRBがどこまで利上げを進めるのか?
ドットチャートや記者会見から見極めたいと思います。
来年末の金利が4%を超えてくるようであればさらにドル買いが続くのではないかと思っています
記者会見でもパウエルFRB議長がどのように見通してるのか、どこまで利上げするのかに注目が集まると思います。
2)リスク要因
円安・介入
ドル円145円を手前に政府や日銀からは円安懸念発言、レートチェックなど介入を匂わせる発言が出てきています。
米国はドル高を好感しており、米国と日本の協調介入は難しいと思われます。
日本単独での円買い介入は、影響は限定的で焼け石に水のリスクもあります。
本当に単独介入を行うのか、それとも匂わせだけで終わるのか注目です。
また、145円には円売りがかなり並んでいるので、145円を超えるには強いドル買い円売りが必要ですが、145円を超えるとストップが大量にあることでストップを巻き込みながら一気に上昇する可能性があるので要注意です。
英国政治
トラス新政権は物価高対策として減税などを実施するとしています。
減税をすることでさらに物価高を進める可能性もあります。
また、トラス英首相は党首選の際、英中銀の責務変更などを発言しており、本当に英中銀の責務変更に手を付けるようなことがあればポンドは大きく下落する可能性があるので要注意です。
英国の政治混乱とポンドの動きに要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月21日(水曜日)
16:00 EUR デギントスECB副総裁発言
23:00 USD 中古住宅販売戸数
23:30 USD 原油在庫量
9月22日(木曜日)
豪州休場(エリザベス女王を悼む休日)
03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
07:45 NZD NZ貿易収支