週末には、イラク バグダットにロケット弾着弾や、トルコとロシアで対空ミサイル共同生産など、リスクオフ要因が多数出てきました。　ただ、逆にファーウェイ制裁の一部縮小の噂や、オーストラリア選挙が無事政権維持できたことなど、好感材料のほうが多かったのか、週明けは、豪ドル・NZドル買いでスタートしました。

 

また、週末の間にビットコインが急落からの急騰で、再度ビットコインが注目されています。

 

◎本日の注目点

 

 

１）日本GDPと消費税

 

ほとんど注目されない国内指標ですが、本日発表のGDPに注目が集まっています。　秋に予定される消費増税ですが、延期されるのではないかという期待が高まっています。　今回のGDPはマイナス成長が予想されていて、予想通りのマイナス成長であれば、GDPマイナス成長を理由に消費増税延期するのではないかと噂されています。

 

消費増税の緩和策として、キャッシュレス決済ポイント還元を予定していますが、消費増税が延期された場合のポイント還元が実施されるのかに注目です。　増税あり・ポイント還元ありのパターン、増税延期・ポイント還元なしのパターン、増税延期・ポイント還元ありのパターンなど、いくつか想定できます。　それにより、株価に影響、為替に影響するのではないかと思われます。

 

 

２）オーストラリア政権

 

オーストラリアは18日選挙が実施され、政権交代が予想されていましたが、予想外に与党が政権維持に成功しました。　週明けスタートは豪ドル買いで窓開けスタートしています。　これから、新政権がどのような方向性をとるのか、どのような政策をとるのか注目です。

 

 

３）欧州議会選挙

 

今週23日から欧州議会選挙が開催されます。　日々、獲得議席予想が出てきています。　予想では、欧州懐疑派の躍進が見て取れます。　どの程度懐疑派が躍進するか注目です。

 

また、欧州議会選挙の不透明感からドイツ国債が買われています。　ドイツ長期金利は低下中です。　逆にイタリアやギリシャのように経済不安がある国の長期金利は上昇しています。　これによって、独伊イールドスプレッド(金利差)が拡大しています。　イールドスプレッドの拡大はユーロ売りの要因になります。　長期金利に要注目です。

 

 

４）要人発言

 

本日の夜から明日午前にかけて、要人発言が続きます。　米要人発言は、利下げなのか!?　利上げなのか!?　どのように判断しているのか注目です。　明日午前のRBA議事録やロウ総裁の発言にも注目です。　RBAは利下げ確率が上がってきているため、利下げに関する発言が出てくると、一気に豪ドル売りが出る可能性があります。　要注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月20日(月曜日)

 

08:50　JPY　GDP(速報値)

17:00　EUR　プラートECB専務理事発言

18:00　EUR　ユーロ圏経常収支

22:30　USD　ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

 

 

5月21日(火曜日)

 

01:30　GBP　ブロードベントBOE副総裁発言

02:05　USD　クラリダFRB副議長発言

08:00　USD　パウエルFRB議長発言

10:30　AUD　RBA金融政策決定会合議事録

11:15　AUD　ロウRBA総裁発言