2024年4月11日
為替介入とECB理事会に注目! 「4月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBNZ理事会、カナダ中銀ともに市場予想通り据え置きが発表されました。
NZは弱い経済指標からハト派にスタンス変更するのではないかと注目されていましたが、結果はスタンスを維持したことでNZドルは買いで反応しました。
カナダ中銀は、声明文は以前と変わらない内容でしたが、マックレムBOC総裁が記者会見で6月利下げに触れるなどハト派色が強い内容からカナダドル売りが進みました。
また、注目の米国CPI(消費者物価指数)は市場予想を上回る結果となり、6月利下げ期待が後退し金利が上昇、ドル買いが進みドル円は節目の152.
本日はECB理事会が発表されます。
ただ、一番の注目は本邦通貨当局による為替介入です。
東京市場で介入するのか、それとも東京市場では3者会合やレートチェックにとどまり、欧州やNY市場で介入するのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:ユーロの上値重い
ポイント:6月利下げのヒント
3月のECB理事会でラガルドECB総裁は6月のデータを確認してと発言したことで、ECBは6月に利下げするのではないかとの観測が強くなっています。
このことから今回の理事会は注目度がやや低下しています。
3月の発言に続いて6月利下げに関するヒントが出てくるのか注目です。
2)経済指標
米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数
予想:2.3%、217K
前回:1.6%、221K
PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。
仕入れ価格が上昇すれば製品価格の上昇に繋がり、結果として物価の上昇に繋がります。
今回のPPI(生産者物価指数)の市場予想は前回値を大きく上回っており、予想通りの結果となれば今後のCPI(消費者物価指数)はさらに上昇するのではないかと注目しています。
3)要人発言
昨日はNZ・カナダで金融政策が発表され、本日は欧州で金融政策が発表されます。
金融政策発表後の要人発言に注目です。
それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
今週のECB理事会で据え置きが発表され、6月に向けて利下げのヒントが出てこないか注目です。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、昨日153円を突破しています。
ストップロスを巻き込みながらさらに上昇していく可能性があり、再度財務省・金融庁・
発言内容、3者会合などの報道、実弾介入の可能性に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月11日(木曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
21:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数
21:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見
23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
4月12日(金曜日)
01:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
01:30 USD グリーンBOE外部理事発言
02:00 USD 米30年債入札
02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁