物価指標や要人発言に注目の1週間! 「2月13日週の注目点とイベントスケジュール」

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2023年2月13日

物価指標や要人発言に注目の1週間! 「2月13日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は次期日銀総裁に経済学者で元日銀審議員の植田氏を指名したと報じられると、異次元緩和政策の修正期待が高まり大きく円買いが進みました。

その後、植田氏が「現在の日銀の金融政策は適切、緩和の継続が必要」との見解を示したことで緩和政策維持の期待が高まり円の売り戻しが進みました。

 

今週は米国や英国でCPI(消費者物価指数)が発表され、その他豪州や英国で雇用統計が発表されます。

経済指標を受けて今後の政策スタンスに変化が出るのか、要人発言に注目です。

目次

◎今週の注目点

 

 

1)経済指標

 

英雇用統計

英国はEUから離脱したことで出稼ぎの数が減り、慢性的な人手不足になっています。

人手不足から人材確保のため賃金を上昇させて、人件費の高騰に繋がっています。

人件費の高騰が英国の物価高の要因となっています。

先日の英中銀金融政策発表でインフレはピークに達したと言っていましたが、雇用統計で予想以上の平均賃金が出てくるようであれば、インフレの高止まりに繋がる可能性があるので平均賃金に注目です。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FRBは物価を抑制するためにハイペースで利上げを進めており、あと2回の利上げが予想されています。

今回のCPI(消費者物価指数)が予想を下回り、インフレ鈍化が確認できると利上げ回数も後退するのではないかと注目しています。

逆に予想を上回り、昨年12月の6.5%(今回予想前年比6.2%)を上回るようなことがあれば、あと2回が確実視されるのではないかと思います。

物価指標は注目度が高く、今回のCPI(消費者物価指数)も大きく動く可能性があるので注目です。

 

 

 

英CPI(消費者物価指数)

英中銀はインフレがピークに達した可能性があると指摘。

ただ、インフレ圧力にも強い警戒感を示しているとしています。

CPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回り、インフレがピークに達した可能性が証明されると利上げの可能性は後退するのではないかと思います。

逆にCPI(消費者物価指数)の結果が予想を上回るようであれば、インフレ圧力への警戒感から利上げの可能性が高まるのではないかと思います。

CPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

 

 

 

豪雇用統計

先日のRBA理事会声明文で失業率は1月の3.5%から2023年末までに3.75%、2025年半ばまでに4.5%に上昇すると予想さえれています。

物価抑制のために9会合連続利上げを実施していますが、雇用状況が予想よりも悪化していた場合は利上げを一時停止する可能性があるのではないかと思います。

雇用状況、特に失業率に注目です。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB

12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。

2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。

あと2回の利上げを実施したあとは利上げを停止するのか、それとも利上げ回数は1回なのかなど、利上げ終了に関してどのような発言をするのか要人発言に注目です。

 

 

 

ECB

ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.25%かもしれないとしています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。

ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

BOE

英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性があると指摘した一方で、一段のインフレ圧力にも強い警戒感を示している」とインフレに注目しています。

今週は雇用統計やCPI(消費者物価指数)の発表があるので、結果を受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。

インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

日銀

政府は時期日銀総裁に植田氏を指名しています。

今週は国会で植田氏起用について議論される見通しです。

日銀に関しては、植田氏の元で異次元緩和の修正に動くのか、共同声明をどうするのか発言内容に注目が集まっています。

また、植田氏に対する政策スタンスも日本と海外では認識に差があるようで、日本ではややタカ派と受け止めており、海外ではハト派と受け止められています。

発言内容から今後の日銀の政策スタンスに注目です。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

2月13日(月曜日)

 

16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

22:00 USD ボウマンFRB理事発言

 

 

2月14日(火曜日)

 

01:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

08:50 JPY 日本10~12月期GDP(速報値)

16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

19:00 EUR ユーロ圏GDP(改定値)

22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

 

 

2月15日(水曜日)

 

01:00 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

01:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

04:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

10:00 AUD ロウRBA総裁発言

16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

17:00 EUR スペインHICP(諸飛車物価指数)

22:30 USD 米小売売上高・ニューヨーク連銀製造業景況指数

23:00 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

3月16日(水曜日)

 

00:30 USD 原油在庫量

09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

18:15 EUR パネッタECB専務理事発言

22:30 USD 米新規失業保険申請件数PPI(生産者物価指数)フィラデルフィア連銀製造業景況指数

22:45 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

 

 

2月17日(金曜日)

 

00:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

02:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

03:30 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

04:45 EUR デギントスECB副総裁発言

07:30 AUD ロウRBA総裁発言

08:15 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

16:00 GBP 英小売売上高

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

22:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

22:45 USD ボウマンFRB理事発言

 

 

2月18日(土曜日)

 

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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