2019年11月8日
米中協議に英総選挙と週末リスクに要注意! ~11月8日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英中銀「Super Thursday」に向けて準備をしていたところに、まさかの米中合意に関する発言が出てきて一気にリスクオンとなりました!
その後も確報を待っていると、今度は米国側からもポジティブな発言、追加でポジティブな発言と出てきたことでマーケットの期待感は大きく膨らみました。
ただ、最後には「まだ決定ではない」との発言も出てきています。
注目していた英中銀「Super Thursday」に関しては、予想通りの据え置きでしたが内容がサプライズ!
9名で多数決をとり、全員一致で据え置きが予想されていましたが7:2で据え置き、利下げ票が2票も入りました。
ポンドは急落しましたが、その後は下げ幅を縮小して終わっています。
目次
◎本日の注目点
1)米中協議
昨日は、中国と米国双方から第1段階合意に関する報道が出てきたことで、マーケットは一気にリスクオンとなりました。
ただ、米政権内には強い反
期待感を煽ったところで梯子を外すのがトランプ大統領の得意技です。
今までも、何回も梯子を外されてきました。
今年5月・8月ともに株価が高値圏にある時だったことを考えると、ダウが最高値更新した今は梯子を外すチャンスなのではないかと思ってしまいます。
2)Super Thursdayの消化と選挙戦
昨日のBOEでは、ポンド売り要因が大きく2点ありました。
1つ目は、利下げ票が、まさかの2票!
2つ目は、インフレーションレポートの下方修正!
インフレーションレポートの下方修正はある程度予想はしていたものの、利下げ票2票は予想外でした。
先日、サンダースMPC委員が利下げについて発言していたことから、もしかしたら1票は利下げ票が入るかもしれないと思っていたのですが…
この要因があったにもかかわらず、ポンドの下げは限定的でした。
本日は、この状況を消化しながら下落に展開していくのか、それとも上昇に転じるのか、見極めたいと思います。
また、英国の政治は日曜に動くとの事!
選挙戦がスタートしていることから、日曜に政治がらみで動くと週明けにポンドが窓開けする可能性があります。
ポンドのポジション調整もしっかりとしておきたいと思います。
3)カナダ雇用
カナダドルは主要通貨で買われている通貨です。
リスクオフで買われる円やフランと違って、カナダの状況を見て買われています。
(他通貨が買えないから、買われているともいえる)
なので、カナダの雇用が悪ければ売られ、良ければ買われるといったように、経済指標結果に素直に動きます。
本日のカナダ雇用は、米雇用と同時発表ではないので、米雇用の影響を受けないので、余計に素直に動くのではないかと思っています。
予想と結果の乖離で、どちらに動くか、どのくらい動くのかを見極めていきたいと思います。
4)週末要因
来週月曜日は米国が休場3連休です。
そんな週末に気を付けたいのが、上記のトランプ砲が週末に出てこないかということ。
日曜に動くといわれる英選挙と政治。
週末に行われるスペイン総選挙。
それぞれで何かが起きると窓開けになるリスクがあるので注意しておきたいと思います。
また、本日は実質五十日なので、ポジション調整と実需の動きにも注意しておきたいと思います。
5)その他リスク要因
・Brexit関連と英国総選挙の支持率
・イタリアやフランスの予算案問題
・米中関係
・香港デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・IS(イスラム国)
・米対イラン
・欧州(NATO)対イラン
・トランプ弾劾問題
・トルコと難民問題
◎本日のイベントスケジュール
11月8日(金曜日)
09:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
09:30 AUD RBA四半期金融政策報告
22:15 CAD 住宅着工件数
22:30 CAD 雇用者数増減・失業率・建築許可件数
11月9日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
01:45 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
11月10日(日曜日)
スペイン総選挙