2019年5月10日
米中貿易戦争に突入か!? 13:01の追加関税発動に注目 ~5月10日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、米中貿易関税の織り込みが進んでいることから、株価は下落。 リスクオフの流れで、円高が進みドル円は109.50円まで下落しています。 また、リスクオフに追い打ちをかけるように、北朝鮮がミサイルを発射。 また、米空母リンカーンが中東に配備などリスクオフが進んでいます。
現在ニュースも、関税関連・北朝鮮・イラン制裁の3つが目立ちます。 マーケットの関心も3点に注目が集まっているようです。
目次
◎本日の注目点
1)米中関税・貿易戦争
本日午後1時01分に対中追加関税が発動されます。 これに対し、中国側は追加関税が発動された場合には、1分後に報復処置に出ると言っています。 関税発動を織り込んでいるのか、昨日のドル円は109.50円まで円高が進んでいます。
注目は、本日の関税が発動されるのかと、その後の米中協議です。
パターン1:関税発動して貿易戦争
パターン2:関税発動して米中協議継続
パターン3:関税延期して米中協議継続
パターン4:米中貿易協議に合意
パターン1の場合は、もう一段の円高の可能性がありますが、パターン3・4は巻き戻しの円安になる可能性があります。 関税に関するヘッドラインと株価に要注目です!
2)地政学リスク
昨日も関税関連で株価下落・円高が進んでいるときに、追い打ちをかけるようにしてきたのミサイルが発射されました。 北朝鮮は挑発行動を繰り返しています。
また、イラン制裁とホルムズ海峡閉鎖、米国空母リンカーンと戦略爆撃機の中東派遣など、一触即発の雰囲気となっています。 米国のイラン制裁は、原油だけではなく鉄鋼やアルミニウムまで追加されるのではないかと噂されています。 当然、イランの反発は出てくるのではないかと思われ、さらに緊張感は高まると思われます。
3)経済指標
本日はRBA金融政策報告や米CPI(消費者物価指数)、カナダ雇用統計、英国GDPなどが発表されます。
上記リスク関連が大きく注目されていますが、経済指標も注目度の高い、大きく動く指標が予定されています。 指標にも要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
5月10日(金曜日)
02:00 USD 30年債入札
02:15 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25日分)
10:30 AUD RBA四半期金融政策報告
13:01 USD 対中追加関税発動
15:00 EUR ドイツ貿易収支
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
16:00 EUR プラートECB専務理事発言
16:30 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言
17:30 GBP 英国GDP
18:30 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
21:30 USD CPI(消費者物価指数)
21:30 USD ブレイナードFRB理事発言
22:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:30 EUR クーレECB理事発言
5月11日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:00 USD 月次財政収支
5月12日(日曜日)
リトアニア大統領選挙