2019年10月8日
米中関係・トルコのイラン攻撃、リスクオフに傾くのか注目! ~10月8日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、マーケットオープン直後に米中貿易協議において、中国が交渉を部分協議で臨むと伝わるとドル円は大きく下落。
その後、小動きでしたが中国側が部分合意の準備ありと伝わると、合意の期待感からリスクオンに傾きドル円は107.40円まで上昇しました。
ただ、一部合意に関しては、否定発言が出てきましたが107円台前半をキープしています。
本日も、米中関係ヘッドラインがマーケットを動かしていきそうな気がします。
また、夜中にはパウエルFRB議長の発言もあるので、こちらも気を付けておきたいところです。
目次
◎本日の注目点
1)米中次官級貿易協議
昨日は、米中貿易協議に関する発言・報道で一喜一憂する状況です。 昨日、中国側の一部で合意準備・・・などの報道でリスクオンに傾き円安になりましたが、根本は解決しておらず不透明な状況は続くと思います。
中国側
貿易と知的財産などの政策は分けて協議したい。 今回の協議では、知的財産などは先送りして、貿易などの一部合意としたい。
米国・トランプ大統領
一部合意はあり得ない。 すべて合意か、合意なしかの二択。
お互いの思惑が違っているようで、協議は難航しそうです。
あるアナリストの意見として、
「トランプ氏に対する弾劾調査と貿易摩擦に伴う米景気減速が、中国が強気になった背景では!? 」
「中国指導部は、成果を焦るトランプ氏が妥協に傾くと考えているのでは!? 」
「トランプ氏が先週、中国政府に対し、バイデン氏の不正を調査するよう要求したことで、つけいる隙があると中国が思ったのでは!?」
などと言う見方もあるようです。
もし、これが本当なら、中国はさらなる反発に出てきて、米中関係は泥沼化していくのではないかと思います。
敷いては、FOMCの利下げ圧力になり、年内の利下げ回数にも影響してくるのではないかと思います。
2)トルコ・シリア問題
昨日、トルコ・シリアを巡って、緊張感が高くなってきました。
トランプ大統領は、ISでの戦闘は勝利したとして米軍の撤退を開始するとツイートしました。 また、トルコに対しては、シリアに対する軍事行動を牽制する発言をしています。
これに対し、トルコのエルドアン大統領は、トランプ大統領の牽制発言は気にもせず、シリアへの攻撃を開始した模様です。
米高官は、トランプ大統領の米軍撤退発言を否定し、米軍のシリア駐留規模は変わらないとしています。
シリアとトルコと米軍のバランスが、トランプ大統領のツイートから崩れ一触即発状態…
トルコの攻撃がホントなら、、、攻撃の規模にもよりますが、シリアvsトルコの軍事衝突とトルコへの米国による経済制裁が強まる可能性が高くなると思われます。
リスクオフ要因となり、トルコリラの下落だけではなく円高・フラン高が進む可能性があると思われます。 トルコ・シリア・米国の動向に注目です。
3)その他リスク要因
・対欧関税問題
・中東問題
・日韓関係
・英離脱案交渉
・香港デモ
・トランプ弾劾問題
・ドル高懸念
◎本日のイベントスケジュール
10月8日(火曜日)
米中次官級貿易協議
09:30 AUD NAB企業信頼感指数
10:45 CNY 財新サービス業PMI
13:00 GBP カーニーBOE総裁発言
16:30 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト発言
18:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
18:30 EUR レーン・フィンランド中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁発言
21:15 CAD カナダ住宅着工件数
21:30 CAD カナダ建築許可件数
21:30 USD PPI(生産者物価指数)
10月9日(水曜日)
ユーロ圏財務相会合
02:00 USD 3年債入札
02:35 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
03:30 USD パウエルFRB議長発言
06:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数