2019年5月9日
米中閣僚級貿易協議スタート! 貿易・関税戦争回避なるか!? ~5月9日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、米中関税に関するヘッドラインやトランプ大統領のツイートでクロス円は乱高下! ドル円は一時110円割れまで、円高が進みました。
ニュージーランド中銀は、1.5%に利下げに動きました。 利下げ・据え置き意見が分かれていたため、NZドルは大きく売られました。 ただ、NZドルの下落は限定的で、時間足では大きなヒゲを残した程度となっています。
目次
◎本日の注目点
1)米中閣僚級貿易協議
今週に入って、トランプ大統領と中国側で貿易関税を巡りチキンレースが行われています。 ツイートやヘッドラインでボラティリティが大きくなっています。
米国は10日午後1時01分(日本時間)に追加関税を課すことを公表しています。 あと、1日しかない状況で、本日から米中閣僚級貿易協議が開催されます。 この協議で話がまとまれば、追加関税は免れるかもしれません。 ただ、合意に至るのは難しそうです。
また、中国側は、追加関税が課せられれば、報復する用意があると言っています。 泥沼の貿易・関税戦争に。。。
本日も、トランプ大統領のツイートと中国側のヘッドラインに要注意です。
2)地政学リスク
イラン制裁で、原油の輸入停止に加えて、追加で鉄鋼やアルミニウムなどでも制裁を課す模様です。 イランは反発するのではないかと思われ、ホルムズ海峡を封鎖するとの噂もあります。 これに対し、米国は空母リンカーンや戦略爆撃機などを派遣しています。 何かあれば、一触即発。 軍事衝突に発展する可能性もあります。 イランには要注目です。
英国では、メイ首相の進退を巡って討論されています。 メイ首相は辞任はまだ先だと言っているようですが、周囲がどのように判断するのか注目です。 野党からの不信任案なのか!? メイ首相の在籍する保守党内部から首相交代圧力がかかるのか!? 注目です。 もし仮に、首相が変われば、今までの離脱案が変わってくるかもしれません。 また、首相が変わった時点で、合意なき離脱になることもあるかもしれません。 逆に、2度目の国民投票でEU残留なんてことも。。。 英国Brexit関連のヘッドラインに注目です。
北朝鮮のミサイル、挑発行動にも注意です。
トルコリラとエルドアン大統領、イスタンブール選挙の動向も注目です。
このように、リスクオフの流れが強くなっています。 株価下落や円高になるときのスピードは速いので要注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月9日(木曜日)
米中閣僚級貿易協議
EU(欧州連合)非公式首脳会談
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
17:00 NOK ノルウェー政策金利発表
21:30 USD 貿易収支
21:30 USD パウエルFRB議長発言
21:30 CAD 貿易収支・新築住宅価格指数
22:45 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
5月10日(金曜日)
02:00 USD 30年債入札
02:15 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25日分)
10:30 AUD RBA四半期金融政策報告