2022年11月8日
米国中間選挙、投開票スタート! 「11月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は中間選挙や米CPI(消費者物価指数)の発表を控えて様子見ムード、ポジション調整なのかドル売りが進みました。
本日は米国で中間選挙の投開票が実施されます。
特に上院は接戦が予想されていることから、開票結果は明日の東京市場に持ち越しになるかもしれません。
投票状況や出口調査、開票速報でマーケットが動くのか注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)中間選挙
本日、米国では4年に一度の大統領選挙の間に実施される中間選挙、上院議員・下院議員選挙が実施されます。
現在バイデン大統領は民主党で、上下両院とも民主党が過半数を獲得しているトリプルブルーと言われる状況です。
上院は現在100議席のうち民主党50議席、共和党50議席でギリギリ民主党が過半数を獲得しています。(同議席の場合は副大統領の1票で与党が決まる)
下院は435議席のうち民主党が220議席、共和党が212議席で民主党が過半数を獲得しています。
この議席を守ることが出来るのかが注目されています。
市場ではどちらも共和党が有利だと見られており、上下両院ともに共和党が過半数を獲得して、大統領が民主党、上下両院とも共和党のレームダックになるのではないかと予想されています。
本当にレームダックになった場合、政策が進まない状況になりドル売りが進む可能性も出てきます。
米国の方針が変わる可能性があるイベントなのでマーケットのトレンドが変わる可能性もあるので、選挙の結果と、マーケットの反応に注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
先日のFOMCから注目はターミナルレート(利上げの終了水準)に移ってきています。
ターミナルレート(利上げの終了水準)に関する発言に注目し、金利が上昇するのかと併せて注目しておきたいと思います。
また、先週末はポジション調整なのか金利が上昇してもドル売りが進む場面がありました。
そのような状況が続く場合はドル売りにトレンド転換する可能性があるので、金利とドルの動きも併せて注目したいと思います。
ECB
引き締めは必要だがFRBほどは…などと、少し弱気な発言も出てきています。
物価だけで見れば米国よりも欧州のほうが深刻な状況です。
ただ、FRBと同じペースで利上げを進めた場合は欧州のほうが景気後退進むのではないかと懸念されます。
ECBが引き締めをどのくらいのペースで進めるのか、景気後退がどのくらい懸念されるのかECBメンバーの発言に注目したいと思います。
BOE
先週の英中銀政策発表では0.75%の利上げを発表したものの、9名のMPCメンバーのうち2名が0.75%以下の利上げを示唆していました。
今後の利上げについて利上げ幅を縮小するのか、それともハイペースで利上げを進めるのか、要人発言に注目です。
また、今後のインフレ見通しや景気見通しなどについてどのような発言が出てくるかも注目したいと思います。
日銀・政府
今週も日銀による円買い介入があるのか、介入に関する発言に注目。
また、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正や、緩和の終了・出口戦略など、緩和の終了に関する発言が出てくるのかにも注目です。
その他に、日銀の次期総裁候補が誰なのかなど、来年の日銀に関する観測などにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月8日(火曜日)
17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
17:15 CHF ジョーダンSNB総裁発言
17:40 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
18:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
11月9日(水曜日)
02:30 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁発言