2024年6月19日
米国休場で閑散相場?リスク要因に注目! 「6月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBA理事会が開催され、市場予想通り政策金利を据え置きました。
声明文や記者会見で「利下げは検討せず」「利上げについて議論した」と伝わると豪ドル買いで反応しました。
米小売売上高は市場予想を下回ったことで利下げ期待につながり、米金利の低下とともにドル売りが進みました。
本日は米国が休場のため、重要指標も少なく閑散相場が予想荒れます。
フランス政治リスクなどリスク要因に関するヘッドラインに注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英中銀は8月利下げの可能背に注目されており、CPI(消費者物価指数)の結果に注目が集まっています。
高止まりが警戒されているCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、物価の低下が確認できれば8月利下げの期待は高まります。
逆に市場予想や前回値を上回るような結果が出てくるようであれば利下げ期待は一気に後退するのではないかと注目しています。
NZ四半期GDP
RBNZは先日の理事会で利下げ時期の見通しを先送りしています。
今回発表される四半期GDPが強い結果となれば、利下げ先送り観測につながりNZドル買いにつながるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
フランス・欧州政治リスク
欧州議会選挙で極右・右派政党が躍進したことで、フランスのマクロン大統領はフランス下院議会を解散総選挙を決定しました。このことで欧州ではブレグジットの再来、フランスもEUから離脱を目指すのではないかとリスクオフになっています。
選挙は7月7日ですが、選挙に向けていろいろな報道が出ており、リスクオフが進んだり後退したりしています。
フランス議会選挙に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。
円安・介入警戒
先週のFOMC・日銀の金融政策が発表されFRBは利下げ先送り、日銀は国債買い入れ額の減額と利上げ先送りが発表され、ドル買い円売りが進んでいます。
ドル円は160円を目指す可能性が高くなり、いつ円買い介入が実施されるのか注目されています。
また、160円を超えたときにストップを巻き込み、一気にドル円が上昇しないかにも注目です。
3)要人発言
日米欧の金融政策が発表され、次回以降の金融政策に注目が集まっています。
米国FRBは3月ドット・チャートよりも6月ドット・チャートのほうが利下げ見通しが先送りされ、年内利下げ回数が1回、11月もしくは12月の利下げ開始ではないかと予想されています。
ただ、まだ期間はあるので経済指標の結果などから要人発言の内容に変化がないか、9月利下げ開始につながる発言が出てこないか注目です。
欧州は6月理事会で利下げを実施しており、今後の利下げペースに注目が集まっています。次の利下げ時期と年内の利下げ回数について、ヒントとなるような発言が出てこないか注目です。
また、フランスはじめ政治リスクに関する発言が出てこないかにも注目です。
日本は円買い介入に関する発言と、国債買い入れ額の減額方針と利上げ時期についての発言に注目です。
すでに国債買い入れ額の減額に関しては織り込まれている部分も大きいので、減額規模が小規模になるようであれば円売りが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月19日(水曜日)
米国市場休場
08:50 JPY 日本貿易収支、日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26日分)
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
17:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
6月20日(木曜日)
07:45 NZD NZ四半期GDP