2019年2月15日
米国債償還・利払い、五十日要因の週末の注目点! ~2月15日の注目点とスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、かなり弱い米小売売上高がキッカケで、ドル売りに傾きました。 一時111円台ミドルまで来ていたドル円は、110円台半ばまで下落してしまいました。 また、英国議会で採決を控えて、ポンドはいられています。 結果、先にポンドが売られていたこともあり、議会でメイ首相の離脱案否決となっても、目立ったポンドの動きはありませんでした。
目次
◎本日の注目点
1)米国非常事態宣言と予算案
トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設予算について、非常事態を宣言。 ただ、議会からは反対圧力がかかるのではないかと予想されます。 ただ、トランプ大統領としては、選挙公約であった国境の壁建設を実施。 これで、気が済んだのか予算案には署名。 本日が期限の暫定予算が通過したことで、政府機関の閉鎖は回避できることとなった。
このことで、リスクオンと受け取ることが出来るのか!? それとも、トランプ大統領vs議会、民主党vs共和党の対立は激化すると予想されます。 対立激化を懸念してリスクオフなのか!?
2)米中通商協議
本日は閣僚級米中通商協議が開催されます。 現在のところ、目立った進展はないとの観測。 このまま合意出来なければ、3月1日より2500億ドル相当の追加関税が発動されます。 一部報道では、60日間の延長を検討とありましたが、あくまで検討。 情報源も確認できません。 なので、あまり期待は出来ないかもしれません。
本日、もしくは週末に通商協議に合意出来なければリスクオフ、合意出来ればリスクオンとなります。 仮に、ニューヨーククローズ後となれば、来週窓開けの可能性もあります。 週末のポジション調整はしっかりとし置きたいと思います。
3)五十日と米国債償還と利払い
本日は15日、五十日です。 また、米国債は償還と利払い日となっています。 通常で考えれば、外国人投資家は償還・利払いされた米ドルを自国通貨に換えるのであれば、ドル売りに傾くのではないかと予想されます。
4)英国議会と離脱交渉
英国議会では、メイ首相の離脱案が採決で否定されました。 今朝の議会採決では、いくつか採決が行われましたが、これと言った離脱案が出来上がることはありませんでした。 次は2月26日です。 メイ首相の離脱案が否決されたときに、ポンドはあまり売られることはありませんでした。 注目は、欧州の反応です。 欧州サイドから見ると、メイ首相・英国議会は国内の意見をまとめられず、何がしたいのかわからない!? というのが本音ではないかと思います。 欧州と英国の関係、離脱交渉の進展が、これからどのように進んでいくのか注目です。
5)欧州経済と政治
欧州は景気後退が懸念されています。 昨日のドイツGDPはギリギリ2四半期連続マイナス(リセッション)とはなりませんでした。 ただ、欧州景気の後退懸念がなくなったわけではありません。 本日もスペインHICPが発表されます。
また、政治面ではスペインの予算案が否決されたことで、本日にも解散総選挙が発表されるのではないかと言われています。 本日はスペインに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月15日(金曜日)
米中閣僚級通商協議
米国暫定予算期限
米国債償還・利払い
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
18:30 GBP 小売売上高
19:00 EUR EU貿易収支
22:00 EUR クーレECB理事発言
22:30 USD 小売売上高
23:55 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
2月16日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント