米指標ラッシュと選挙ウィーク! 「7月1日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月1日

米指標ラッシュと選挙ウィーク! 「7月1日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は円安が進みドル円は1986年以来約37年ぶりとなる161.27円を記録しています。

 

今週は月初めの週で米雇用指標のラッシュやISMなど米指標が続きます。

結果次第ではドル円の高値更新は続く可能性があります。

その際に介入の可能性があるのか、ドル円の動きに注目の1週間になりそうです。

目次

◎今週の注目点

 

1)経済指標

 

ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

ECBが追加利下げするのか、年内残り何回利下げするのか、利下げ判断に物価の低下が注目されています。

欧州最大の経済圏であるドイツの物価がどこまで低下しているのか、HICP(消費者物価指数)の速報値の結果に注目です。

 

 

 

ISM製造業景況指数

景気の悪化がチラホラと見え始めて利下げ時期が9月なのか11月なのか注目されてる米国、景気の先行指標として注目されるISM製造業景況指数の結果が市場予想を下回るような結果となれば、景気悪化の可能性から利下げ期待たが高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

ECBが追加利下げするのか、年内残り何回利下げするのか、利下げ判断に物価の低下が注目されています。

欧州の物価がどこまで低下しているのか、HICP(消費者物価指数)の結果に注目です。

市場予想・前回値よりも低下していれば利下げ期待が進むのではないかと思います。

 

 

 

JOLTS求人件数

月初めの雇用指標ラッシュの先鋒としてJOLTS求人件数に注目。

FRBも雇用市場に注目しており、雇用市場にゆるみが出てくると利下げ期待が高まると思います。

JOLTS求人件数が市場予想を下回るとのちに発表されるADP雇用統計やNFP雇用統計も予想を下回るのではないかとの思惑が高まると思います。

 

 

 

ADP雇用統計

週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目です。

FRBも雇用市場に注目しており、市場予想・前回値を下回る結果となれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

また、大きく下回り10万人を割り込むような結果となれば米国の景気悪化が懸念され株価下落にも繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

ISM非製造業景況指数

景気の悪化がチラホラと見え始めて利下げ時期が9月なのか11月なのか注目されてる米国、景気の先行指標として注目されるISM非製造業景況指数の結果が市場予想を下回るような結果となれば、景気悪化の可能性から利下げ期待たが高まるのではないかと注目しています。

特に米国GDPの大半を占めるサービス業が悪化していれば利下げ期待は高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

スイスCPI(消費者物価指数)

スイスが追加利下げに動くのか、物価がどこまで低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

スイスの物価が予想以上に低下していた場合、追加利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

NFP雇用統計・失業率・平均時給

FRBが注目している雇用市場にゆるみが出てきていないか注目です。

まず、最も注目しているのが失業率で、4.0%が完全雇用の分岐点と言われており予想の4.0%を上回るのか下回るのか注目です。

予想よりも弱く4.0%を上回ると雇用市場が緩みが出てきているのではないかと受け止められます。

また、新規雇用が市場予想を下回り15万人もしくは10万人を下回ると、こちらも雇用市場の緩みと受け止められると思います。

雇用市場の緩みが確認されれば9月利下げ期待が高まるのではないかと思います。

 

 

 

カナダ雇用統計・失業率

先日のCPI(消費者物価指数)の結果が強い結果であったことから追加利下げ期待が後退しています。

カナダの雇用統計の結果が強いものとなれば、さらに追加利下げ期待が後退するのではないかと注目しています。

 

 

 

2)金融政策議事要旨

 

RBA理事会議事要旨

豪州は先日発表されたCPI(消費者物価指数)の結果が強かったことで追加利上げに注目が集まっています。

先日の理事会で利上げについて議論されたのか?

追加利上げの可能性があるのか?

議事要旨の内容に注目です。

 

 

 

FOMC議事要旨

FRBは利下げ時期が9月なのか11月なのか注目されています。

議事要旨の中で利下げ時期のヒントがあるのか注目です。

利下げについて出てくる可能性は低いですが、少しでもヒントがあった場合は大きく反応するのではないかと思います。

 

 

 

ECB理事会議事要旨

ECBは利下げを判断しました。

これからのECBがどのくらいのペースで年内何回の利下げを考えているのか、議事要旨の内容に注目です。

年内残り2回の利下げ以上の内容が出てくるとユーロ売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

3)要人発言

 

各国中銀が利下げ(追加利下げ)を実施するのか、年内何回の利下げを予想しているのか、各国要人の発言に注目です。

 

FRBは9月もしくは11月利下げスタートで、年内1回利下げなのか2回利下げなのか注目されています。

先日のドット・チャートでは年1回の利下げ予想となっています。

年2回の利下げ、9月利下げスタート観測が高まればドル売りが進むのではないかと思います。

 

ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先日の強いCPI(消費者物価指数)を受けて、追加利下げ期待が後退しています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は1986年以来37年ぶりの円安水準となっています。

円安が進んだ場合に円買い介入が実施されるのか注目。

口先介入のレベルは高い水準まで来ており、いつ介入が実施されてもおかしくない状況です。

三者会談やレートチェックなどのヘッドラインや、なんちゃって介入などに注目しておきたいと思います。

また、高値を更新した場合にはまとまったストップや新規注文があり、急変する可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス下院議会選挙

第1回フランス下院議会選挙ではルペン氏率いる極右政党が大躍進しました。

ただ、決選投票は週末に持ち越されます。

週末に向けてフランスの政局がどのように動くのか注目です。

このままいけば極右政党が第1党となる可能性が高いですが、中道と左派が連立を組んで与党となる可能性もあります。

決選投票に向けて政治駆け引きに注目です。

仮に極右政党が第1党となった場合はフランスの財政拡大、極右政党の躍進が欧州全体に広がる可能性があります。

選挙結果がどこまで欧州に影響するのか注意しておきたいと思います。

 

 

 

英国総選挙

英国は今回の総選挙で政権交代がメインシナリオとなっています。

順当にいけば政権交代で、織り込み済みのマーケットは無風通過となるのではないかと予想しています。

与党が予想以上に善戦し、結果が不透明となった場合はポンドに影響が出るので注意だけはしておきたいと思います。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

7月1日(月曜日)

 

カナダ休場(建国記念日)

ECB主催の国際金融会議「ECBフォーラム」

 

08:50 JPY 日銀短観

10:30 AUD 豪小売売上高

10:45 CNY 財新製造業PMI

16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)

17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

22:45 USD 米製造業PMI(改定値)

23:00 USD ISM製造業景況指数

 

 

7月2日(火曜日)

 

ECB主催の国際金融会議「ECBフォーラム」

 

04:00 EUR ラガルドECB総裁発言

10:30 AUD RBA理事会議事要旨

16:30 EUR デギントスECB副総裁発言

17:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

19:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

22:30 USD パウエルFRB議長発言

22:30 EUR ラガルドECB総裁発言

23:00 USD JOLTS求人件数

 

 

7月3日(水曜日)

 

米国株式市場・債券市場短縮取引(独立記念日前日)

ECB主催の国際金融会議「ECBフォーラム」

 

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

18:00 EUR チポローネECB専務理事発言

19:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

20:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米失業保険申請件数、貿易収支

21:30 CAD カナダ貿易収支

22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月4日(木曜日)

 

米国休場(独立記念日)

英国総選挙

 

03:00 USD FOMC議事要旨(6月12日分)

15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

17:30 GBP 英建設業PMI

20:30 EUR ECB理事会議事要旨(6月6日分)

 

 

7月5日(金曜日)

 

16:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

18:40 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

21:15 EUR エルダーソンECB専務理事発言

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

23:00 CAD IveyPMI

 

 

7月6日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:15 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

7月7日(日曜日)

 

フランス下院選挙(決選投票)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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