2023年5月30日
米英が連休明け、リスク要因に注目! 「5月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米英が祝日で休場、閑散としたマーケットでした。
債務上限に関する法案の下院議会採決を31日に控えて様子見ムードもあり小動きな1日でした。
本日は週末にバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で債務上限に関して合意し、米国が連休からあけてきます。
米国の反応がどのようになるのか、リスク要因に注目です。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
注目しているリスク要因は米債務上限問題と銀行信用不安の2点です。
債務上限問題に関してイエレン財務長官は、政府資金の枯渇期限が6月1日にから6月5日に変更すると言及。
このまま政府の借金の上限額である債務上限を引き上げなければ政府資金は枯渇し、債権の償還・利払いが出来なくなりデフォルトとなってしまいます。
また、一部の政府機関が閉鎖となり米国経済に大きく影響が出てしまいます。
米格付け会社のフィッチは米国債「AAA」から格下げの可能性があるとしています。
このようなリスク回避のため協議を進めてきていましたが、バイデン大統領(民主党)とマッカーシー下院議長(共和党)の間で一旦の合意となりました。
ただ、民主党の一部では歳出削減に反対する議員もおり、バイデン大統領が説得することができるのか注目。
共和党下院議員の強硬派にも、現状の歳出削減では納得いかない議員もおり、マッカーシー下院議長が共和党下院議員をまとめることができるのか注目です。
バイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で合意ができたとしても、民主党・共和党それぞれの下院議員を取りまとめることができなければ債務上限の引き上げに関する法案が成立・承認されず、結果的にデフォルトや政府機関の閉鎖に繋がるので要注意です。
銀行信用不安に関しては、SVB破綻から始まり銀行の資金流出が続き連鎖破綻に繋がっています。
イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破
銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。
2)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
豪CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回るようであれば、6月RBA理事会での追加利上げの可能性が出てくるのではないかと注目しています。
現在は6月RBA理事会では据え置きが予想されています。
RBAが注目しているCPI(消費者物価指数)の結果次第で追加利上げの可能性が高まれば豪ドル買いにつながるのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
5月30日(火曜日)
15:00 SEK スウェーデン四半期GDP
16:00 CHF スイス四半期GDP
23:00 USD 米消費者信頼感指数
5月31日(水曜日)
08:00 AUD ロウRBA総裁発言(議会証言)
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)