2023年1月20日
米要人発言に注目! 「1月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は弱い豪雇用統計の結果を受けて、豪ドル売りが進みました。
つられるようにニュージードルも売りが進んでいます。
一昨日の日銀金融政策決定会合で現状維持を発表し一時は円売りが進みましたが、日銀の政策変更の期待感が高く行って来い相場の流れから、昨日は円買いが進みました。
本日は要人発言が多数予定されています。
FOMCを控えて来週のブラックアウト期間を前に米要人発言には注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英小売売上高
英国は物価高に加えて緊縮財政で経済に大きくブレーキをかけています。
どこまで経済が停滞しているのか、小売状況に注目です。
カナダ小売売上高
カナダ中銀はハイペースで利上げを進めてきました。
引き締めでカナダ経済がどこまでストップがかかっているのか、小売状況に注目です。
予想よりも小売売上高が弱かった場合は利上げの終了が近付くのではないかと注目しています。
2)要人発言
FRB
先週のCPI(消費者物価指数)の結果やミシガン大学の期待インフレ率が予想よりも低下していたことを受けて、FOMCメンバーのスタンスに変化が出てきているのか注目しています。
先週まではタカ派な内容が多く聞こえていましたが、ハト派な内容に変化するようであればドル売りが進むのではないかと思っています。
また、来週からはFOMC前のブラックアウト期間に入るので、次回FOMCの織り込みを確認するためにも今週の発言には注目です。
ECB
12月のECB理事会でラガルドECB総裁は景気後退よりも物価抑制を優先させると、タカ派姿勢を示しています。
欧州の物価高は米国以上で、利上げ開始も米国よりも遅かったことから、もう一時利上げを継続するのではないかと思っています。
ECBメンバーがそろってタカ派なのか、それとも物価より景気悪化を重要視するメンバーがいるのか、発言内容に注目です。
英中銀
英政府は緊縮財政で景気にブレーキをかけている状況です。
そのため12月の金融政策決定会合ではハト派姿勢を示しています。
9名のMPCメンバーの中には据え置きを支持したメンバーもいました。
2月の会合で利上げをするのか、据え置きなのか、どのくらいハト派がいるのか、英中銀MPCメンバーの政策スタンスに注目です。
今週は雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、どのような発言が出てくるのかにも注目です。
日銀
今週最も注目されているのが日銀の動向です。
12月の日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更でイッキに円高が進みました。
出口戦略の第1歩ではないかとマーケットは注目していますが、黒田日銀総裁は記者会見で出口戦略は否定しています。
日銀金融政策決定会合を挟んでどのような発言が出てくるのか、出口戦略(金融正常化)の観測に繋がるようなら円高が一気に進む可能性があるので注目です。
また、次期日銀総裁の行方と、候補者の政策スタンスにも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月20日(金曜日)
ダボス会議(世界経済フォーラムの年次総会)
08:35 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
16:00 GBP 英小売売上高
19:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:30 CAD カナダ小売売上高
23:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
1月21日(土曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
00:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言
03:00 USD ウォラーFRB理事発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント